それまで順調に生きてきた人であっても、
ある時期を境にして、急速にスランプに陥ることがあり得るのです。
そしてこうしたときには何をやってもうまくいかず、
一体どのような形でこの状況から脱出したらよいのか、
それがわからなくて、非常にもがき苦しむだけです。
人生にはスランプがつきものです。
人生の達人と言われるような人であっても、
このスランプからは逃れがたいと言って間違いがないでしょう。
どうしても何かのきっかけで、鍋底のような状態が続くことがあるのです。
人生の数十年を振り返ってみるならば、
やはり浮き沈みというものが、誰にでもあるものですし、
これがない人生というものも、また珍しいということができると思います。
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逆境といわれる時期にこそ、実は一番素晴らしいものが始まっていると私は思うのです。
竹で言えば、節の部分ができている時期に当たると思うのです。
この節を作るときには、おそらく抵抗感、停滞感というものが絶対にあるはずです。
この時は苦しいだろうと思います。苦しいけれど、実際はその節の部分は竹が無限に伸びていくための大きな土台になっているのです。
したがって、苦しいときには今、節を作っているのだという気持ちを持って、
次への成長の道を歩んでいただきたいと思うのです。
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野球の選手にはシーズンを通してみたらスランプの時が必ずあり、
よく打てるときもあれば、あまり打てない時もあります。
しかし自分は1年が終わったら、だいたい例年と同じくらいの成績を残せるという自信があれば、
打てない時期があっても耐えられますし、耐えてコツコツと練習を続けたり
休むべきときには休んでいたりするうちに、また回復してくるときがくるのです。
仕事でも同じです。仕事で失敗しても、
今までの実績等から見て自分は全体的には7、8割の割合で成功する、
だから、必ず挽回できると思って粘っていれば、取り返していけます。
平均打率の法則を考えばということ、これが私が頭に置いていたことのひとつです。
---owari---
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