(「何を成さなかったか」ではなく、「何を成したか」が問われる)
これまで青年層のみなさんへのアドバイスを述べました。
個々の事情は、さまざまでしょうが、やはり、思いは大きく持たなければいけないのです。せっかく、この世に生まれてきた以上、「大きな仕事をしよう」と志したほうがよいでしょう。
「人様から責められないような人生を生きればよい」という言い方は、敗者の弁だと思います。「私は誰からも悪く言われませんでした」と言う人もいるかもしれませんが、「誰からも悪く言われなかった」ということは、「何事も成し遂(と)げなかった」ということと、ほとんど同じなのです。
何事も成し遂げなかった人は、誰からも悪く言われませんが、何事かを成し遂げた人は、非難や批判を、さんざん浴びるものです。
天国に入る鍵(かぎ)は、「何を成さなかったか」ではなく、「何を成したか」ということにあります。それを知らなければなりません。
あの世に還(かえ)ったときに、「あなたは、いったい何を成したか」ということを問われます。「何を成さなかったか」ではなく、「何を成したか」ということのほうが大事なのです。
それを知っていただきたいと思います。――この章は終わりです。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます