自分を、つまらない人間、くだらない人間だと思ってしまうと、救いがありません。
そうではなく、「自分は仏によって創られた『仏の子』であり、素晴らしい人間なのだ」という考え方が大切です。
また、「人間は幸福になるために存在しているのだ。人間には幸福になる義務があるのだ」という積極的なイメージを持って生きていくことです。
みじめな自己像をいくら見つめても、よくなることは決してありません。考え方の根本を変えて、自己イメージを輝かせることが大切です。
どうすればよいかというと、「何かよいことがあった」という雰囲気をつくることが大事です。
小さなことのなかにも喜びを見いだし、成功の種子を発見しようとする態度を持って、明るい雰囲気をつくっていくことです。
悩みがあっても、ちょっとした工夫によって、気分転換はできるものです。
たとえば、新しいネクタイを一本買ってみるのです。それも、自分がふだん身につけないような、非常に上等で、色の明るいものや赤いものを選びます。
あるいは、それまで入ったことがないような高級レストランで食事をしたり、背広を新調したり、靴を買い替えたりしてみるのです。
こうした新しい経験を少し取り入れることで、自分の気持ちを高揚させる工夫をすることが大事です。
家庭の主婦の場合も同じです。
たとえば、ご主人から、いつも文句や愚痴、不平不満を言われている奥さんは、少しイメージチェンジをしてみるとよいでしょう。
ご主人は奥さんの姿に飽きてきているのかもしれません。いつも同じ服を着てゴロゴロしている奥さんを見ると、腹立たしくなって、何か文句を言ってみたくなるだけなのかもしれません。
そこで、週に一度ぐらいは、イメージ・チェンジのお化粧をしてご主人を出迎えてみるのです。
会社から帰ってきたご主人は、新しいお化粧をしている奥さんを見てびっくりし、「何かいいことでもあったのか」と訊くでしょう。ところが、奥さんが、「いいえ、別に」と答えると、ご主人のほうは、ますます気になります。そして、会話が弾むのです。
このように、「まず自分の周りの手近なところで少しアクセントをつけて、明るさを取り戻す」という方法があります。
こうしたささやかな心掛けから、意外に人生が開けていくことがあるのです。
身の回りのアクセントから入り、それがうまくいったならば、次のステップとして、積極的に行動してみることです。
手近なところで少しアクセントをつけて、明るさを取り戻す。
ささやかな心掛けから、意外に人生が開けていく。(仏法真理)
---owari---
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