足ることを知る、ということが大事です。
今後は会社も個人も、これまでのように猛スピードで、
いろいろなものを実現する、ということはできません。
給料もあまり上がらないし、減点主義で評価されることも多くなります。
したがって、足ることを知り、低いレベルでも喜びを見出す努力をしなければいけません。
要求水準を少し下げ、これまであまり見なかった部分に、光を当てて、
喜びを見出すことが大事です。
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人間は地上で生きていますと、どうしても欲が募ってきます。
あれもこれも、手に入れたくなります。
そして、自分が尊大になっていくことがあります。
そのときに、毎日毎日、足ることを知るということを中心に、
自己反省をしてみるとよいと思います。
今日も生かされている自分、
地球が壊れてしまうこともなく、
太陽が射さないこともなく、
食べ物に困ることもなく、
今日も一日がうまった。
いろいろな苦しみや悩みがあったかもしれないけれど、
今日も一日があった。
昨日までの日々、ずうっと続いてきた。
また、明日もおそらくは一日が始まるであろう。
こうした毎日をいただいていることに対して、
感謝をすることです。
そして、何もかも高下駄を履いて望むのではなくて、
自分自身が現在の人生を愛することです。
他の人と比べたら、満足がいかないところが当然あるでしょうけれども、
あなたから見たら羨ましいと思っている他の人の、本当はどうか分かりません。
その人にはその人なりの苦しみがあります。
そしてまた、あなたがいて、あんなくだらない人生と、思っている人の中に、
実は、素晴らしい生き方があるかもしれません。
それぞれの人は、それぞれの人生を生きている。
自分自身の固有の人生を愛し、抱きしめること。
それもまた、足ることを知るということなのです。
---owari---
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