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大喜多紀明氏論文『カルトという蔑称と反カルトに内在するカルト性』から抜粋

2024年12月16日 | メディア/SNS
立派な論文『カルトという蔑称と反カルトに内在するカルト性』大喜多紀明 
こちら から、いくつか(多少読みやすく改定して)抜粋:

◆ カルトとは、あくまでも当該宗教団体を批判する立場によって使用されるものであり、価値中立的な概念であるとはいえない

◆ 櫻井義秀は、「要するに、カルト概念は社会問題を惹起する宗教というレッテル貼りである」と述べた。
 (2007『現代宗教』所収 「『カルト』対策としての宗教リテラシー教育」) 

◆ マインド・コントロールによる入信を、法廷(裁判、判例)は認めていない。

◆ 櫻井(義秀氏)が顧問を務める日本脱カルト協会は、「カルト」をどう定義しているかというと、、、 こちら

  Q1 カルトとはどういう団体なのですか? 

  カルトは人権侵害の組織です。(中略)
  ①各メンバーの私生活を剥奪して、
  ②集団活動に埋没させる。そして、
  ③メンバーからの批判はもちろんのこと外部からの批判も封鎖し、
  ④組織やリーダーへの絶対服従を強いる

  といった特徴がみられます。

◆ 櫻井義秀(1996)は、マインド・コントロールと言う行為自体が、「現代社会の一般的な行為と倫理的に異ならない」ものであり、「「カルト宗教への強いられた入信」を証明するために作られた」、つまり恣意的な言説であることを述べた。

◆ 宗教団体には多少なりとも全体主義的な傾向を内在する蓋然性がある

◆ 櫻井義秀(2009)は、次のように述べた。

   「カルトを宗教から分けるものが何であるかを明らかにしてこそ、カルト問題を解明する学術的な貢献になる。」
  
 …櫻井さんは結局「カルトを宗教から分けるもの」を明らかにしていないのでは、、、 だとすると、学術的な貢献をしていないのでは、、、

◆ 石津
  宗教は、死への恐怖を埋める装置である。

◆ カルトはマスメディア由来の蔑称にすぎない。 
  カルト研究の課題は、カルト概念に内在する恣意性にある。
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