川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

名和高司教授とランチ

2025年01月28日 | 友人・知人
日本の、経営理論の、第一人者の、名和高司教授と、ランチをさせていただく機会を賜りました。

名和先生の最新刊『エシックス経営』で拙著『インテグリティ』を取り上げていただいた御縁で。

 
意気投合させていただいたと言ったら失礼でしょうか、近年にない、大盛りあがりのランチでした。

一番良かったのは、視座を上げていただきました。名和先生は、「世界の中の日本」を考えていらっしゃって、エシックス経営とかインテグリティを、「世界にどうやって伝えるか」ということまで、考えていらっしゃる。

さすがに視座がお高い。

私も、拙著『インテグリティ』の英訳はないのか、と海外の方からお問い合わせ頂いたことはありますが、さらに、日本のいいコンテンツ、インテグリティ、信頼性、日本らしさを、世界に発信せねば、と思いました。

取り急ぎ備忘のために、今日話したネタを、思いつくままに、単語だけ:

  • フジテレビの件とかでインテグリティの需要は増えている
  • NTT澤田さん、NIDEC永守さん、ユニクロ柳井さん、SBI北尾さん
  • 第二の『代表的日本人』を名和先生に書いてもらう
  • 北康利さんが経営者の伝記を頑張って書いている
  • インテグリティとは美しさ
  • 帰納的に、あえてかちっと定義しない
  • インテグリティを海外に「逆輸入」しないか
  • なぜ日本でカルチャー育たないか
  • 社会の文化と会社の文化180度違う
  • ひらがなで。
  • 良品計画金井会長が「おかげさま、おたがいさま、おつかれさま」
  • みずほ銀行や小林製薬
  • JAL再生で稲盛さんの右腕だった大田嘉仁さん(が小林製薬に)
  • 鈴木正三ー石田梅岩ー渋沢栄一ー松下幸之助ー稲盛和夫ー北尾吉孝
  • この渋沢-松下-稲盛を一冊にした本を書いた人はいない
  • ジョン・コッターは『幸之助論』を書いた
  • 渋沢栄一は「事の成敗は気にするな」と『論語と算盤』で説いた
  • 勇気は「不幸になる覚悟」から出る
  • 説得力はリスクを取る覚悟から生まれる
  • 感化力は犠牲になる覚悟から生まれる
  • 忠義(戦前)→自己犠牲(昭和)→利他(平成)→贈与(令和)
  • マルクス・ガブリエルは日本好き、お茶とか習っている
  • ウリケ・シェーデさんも日本の会社に興味持っていらっしゃるが…
  • 追悼・野中郁次郎
  • トランプとエモクラシー
  • 中西輝政『大英帝国衰亡史』とエリート
  • エリート3.5%が変われば社会は変わる
  • 旧制高校のデカンショが理想
  • 社会の文化と組織の文化は180度違う
  • The greatest genius is the most indebted man エマソン
  • オバマはエマソンが好きだったのに(今のトランプは…)
  • アメリカはキリスト教の国のはずが、タテじゃなくヨコになっている
  • 米中に囲まれた日本がプレゼンスを上げないと
  • 和辻哲郎が倫理を「関係性」から説いた
  • それがルースの『菊と刀』のモチーフになった?
  • 迷ったら辛い道を行く
  • やせ我慢
  • (良い)負け惜しみがUNIQUEさを磨く
  • 日本経済も、規模ではなく、UNIQUEさを
  • (柳井さん、永守さんのように)結果出さないと説得力ない
  • 小野田寛郎がルバング島から帰らなかった理由は、「order=命令がなかったから」だけど、日本的なdisciplineの象徴でもある
  • 縦と横 -執行草舟
  • 正邪と美醜
  • 二層構造で二重ガード
  • 廉恥心と羞恥心
  • 新渡戸稲造は廉恥心と言った
  • 論語は今は誰も読まないが
  • 元官僚の羽深さんの「論語とやせ我慢」
  • どうやって「刺して」いくか
  • Interfaceは「美しさ」
  • 正しさは2次元、美しさは3次元
  • 美しさはbeauty ではなくてsublimeか
  • メザシの土光さんとかはいいが、昭和…
  • 「インテグリティごっこ」「インテグリティぶる」奴は出てくる
  • 黒澤映画にあるような、「凝った」部分は、日本のUNIQUEさ
  • 誰に評価されなくとも、というプロフェッショナリズム
  • 成敗を度外視、というプロセスベストでもある
  • 田中優子さんにハマっている
  • Well beingよりBetter becoming
  • 石破首相の楽しい国は、、、 ヨコ、、、
  • インテグリティの定義は?
  • 演繹的ではなく、帰納的
  • 「道」  武道、茶道、書道、、 がインテグリティ
  • 不完全な人間が謙虚に向上心を持って完全を目指すプロセス
  • スポーツやラグビーでもインテグリティ
  • エシックスや倫理は手垢がついてワクワクしない
  • 訴訟社会のアメリカで、株主代表訴訟から身を守るための「保身」の論理でコンプライアンスができたが…
  • 欧州はアメリカ嫌いだから「インテグリティあればいいじゃん」的に考えている
  • トヨタ張さんは「社徳」と言った
  • インテグリティの定義には「美徳の集合体」もある
  • 田中一弘さん『先義後利の経営』で義の三要素
  • ①公への奉仕、②誠実さ、③勇気
  • 先義後利とか丸紅の「迷ったら利益ではなく正義を」は要するに「迷ったら辛い道(ゼニの匂いがしない方)へ行け」ってこと
  • インテグリティ・コンプライアンスシミュレーションだと、「売上落ちる」「出世できなくなる」という危機感がない
  • だから「安全にコンサバな選択をする」というバイアスがかかっちゃう
  • VUCAの時代こそ「ブレない」ことが大事

どうです、ランチの80分でこんなに話せるの?って濃い内容だと思いませんか。

名和先生、素敵なレストランで、貴重なお時間と貴重なお話を、ご馳走様でした!

名和先生にお会いする前に、電子書籍で読んだ名和先生の本/読み返した本、8冊。






以下は私が名和先生にお渡しした資料の図。






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