【執筆原稿から抜粋】
ラクな道と辛い道
現代では、不労所得を得たりしてラクをすること、「少なく働いて多く稼ぐ」(More with less)ことが称揚されます。
世俗的な「ヨコ」の価値観では、ラクをしてお金を稼ぐことは「正しい」です。
しかしガンディーは、7つの社会的罪(Seven Social Sins)を唱えて「労働なき富」を罪としました。
イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんも「多く働き、少なく稼ぐ」(Less with more)ことを美徳としています。
精神的な「タテ」の価値観では、辛い道を行ってやせ我慢することが「美しい」のです。ボランティアもこちらに分類されます。
以上の区別は、ヨコ(世俗・物質)とタテ(精神)の価値観の違いや、正邪と美醜の違いの参考にしてください。