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学生の窓口編集部MI(引用先)
一部、省略させて頂きました。
そもそもゴルゴ13という人は必要最低限の会話しか交わしません。それがプロフェッショナルというものなのでしょうが……。ゴルゴ13の中でも有名なせりふはこんなふうに英訳されています。
① 「用件を聞こうか……」
⇒What do you want?
「望みは何だ?」って感じですね。
② 他にもエピソードによっては、
「……用件を聞こうか」
⇒...State your business.
と訳されている場合もあります。この場合の「state」は「述べる」「名言する」という意味の動詞ですから、まさに「お前の用件を言え」ですね。
③ 「わかった……やってみよう……」
⇒All right... I'll go.
やってみようは「I'll try it.」かなと思いきや、これでは「やってみるけど結果は分かんないよ」感があります。ゴルゴさんが引き受けてくれたら結果はほぼ100%成功なのですから、確かに「I'll go.」の方が似合いますね。
④ 「俺の背後に立つな」
⇒Never stand behind me.
うっかり後ろに立ってしまうと、ゴルゴさんが反射的に攻撃してくるのです。
⑤「……なぜだ?」
⇒...and...Why?
ゴルゴさんは本当に必要最低限のことしか言わないのです。
⑥ 「俺は依頼人の裏切りを許さない……」
⇒I will not forgive a client's betrayal...
ゴルゴさんにうその依頼をしたり、依頼案件の途中で裏切ったりすると必ず殺されます。ゴルゴさんは依頼人の裏切りを決して見逃さないのです。
⑦ 「"利き腕"を人にあずけるほど、俺は"自信家"じゃない……だから握手という習慣 も……俺にはない 」
⇒That's why I don't have the habit of shaking hands.I'm not so confident in myself that I can entrust my dominant arm to others.
⑧「10%の才能と20%の努力……そして、30%の臆病さ……残る40%は……"運"だ ろう……な……」
⇒10% talent...20% effort...30% cowardice...the remaining 40% is...probably luck.
『ロックフォードの野望』というエピソードに登場する、あまりにも有名なゴルゴさんのせりふです。プロとしての条件を聞かれたゴルゴさんはこう答えています。「effort」(努力)は「20%」でしかないのですね。40%は「luck」(運)というのも驚きです。
⑨ ズキューーン
⇒blam/blast
英語は日本語のように擬音がたくさんある言語ではありません。銃声では「bang」「blam」「blast」ぐらいしかありません。ときには「blammmmm」のように伸ばして訳されています。ゴルゴさんの「ズキューーン」のニュアンスが海外の人にも伝わるといいのですが。
※ 面白かったです。これで、ドイツ語版や中国語版が、あったら
もっと面白いですね。