昨日の「つぶやき」で、「昔は1歳にならないうちに病気で死んだ子がたくさんいたんだろうと思う・・・」と書いた。
今でも、世界には「子どもがおとなになれない」国々がある。
「あなたの夢はなんですか? そのとき少女はこう答えた。 私の夢は大人になるまで生きることです」
「あなたの夢はなんですか? そのとき少年は答えた。 僕の夢は人間になることです。」
こんな衝撃的なタイトルの本を初めて手にしたのは5年ほど前だった。
昨年、ある方に「一度読んでみてください」と言って手渡された小さな本、「懸命に生きる子どもたち」は、同じ作者の「講演録」として編集されたものだ。
日本の乳児死亡率(満1歳に達する前に死亡した出生児1000人あたりの数)は3。韓国は5。(2004年)
統計で明らかにされている数字では、日本の乳児死亡率はスエーデンなどと並んで、国際的に最も低い。乳児検診の受診率の高さ、(泉大津でも4ヶ月、1歳半健診ともに100%に限りなく近い。)、そして自治体による乳幼児医療の助成の効果といわれている。
一方、アジア、アフリカには、「乳児死亡率100以上」の国が少なくない。10人にひとり以上の子どもが、1歳にならないうちに命つきる。
池間哲郎氏の著書を読んでいると、この統計の数字にさえあらわれない子どもたちがもっともっといるのではないか?と思う。
私に、この本を貸してくださった方は「知らなければいけないと思って・・・」とおっしゃった。私も、誰かにこの本を手渡そうと思う。「読んでみてください」と言って。
「懸命に生きる子どもたち」(書籍販売取り扱い;アジアチャイルドサポート)
「あなたの夢はなんですか? 私の夢は大人になるまで生きることです」(致知出版社)
「あなたの夢はなんですか? 私の夢は人間になることです。」(同上)
著者;池間哲郎(NPO法人アジアチャイルドサポート代表理事、沖縄大学非常勤講師)