20歳で無実の罪を着せられ、29年間の獄中生活。
生涯を冤罪と闘う人を励まし、冤罪のない社会を願って行動した。
直腸がんを患い、「余命1年」の宣告を受けてからも、精力的に活動されていた。
今年の6月には、岸和田で国民救援会泉州ブロックが上映した「オレの記念日」にも駆けつけ、元気な姿を見せてくださった。
「元気な姿」と言っても、笑顔とハリのある声は「元気」そのものであっても、その身体はとても小さくなっていた。「この身体で、よくここまで来てくださった」と思った。
今日、8月23日午前10時半、桜井昌司さんが息をひきとったという訃報が、国民救援会のLINEで伝えられた。
76歳。
まだまだ生きて欲しかった。
著書、「俺の上には空がある 広い空が」のページをめくる。
見事な人生だと思う。
最後のペー詩に掲げられた桜井さんの詩をここに書き写しておきます。
空
空は
足もとから始まっている
そう思えたとき
いつも見上げていた
希望やしあわせが
自分の隣にあるのも気付いた
空は
空は足もとから広がる