今日から市議会、今年最後の定例会が始まりました。
一般質問のトップバッターは、日本共産党の森下議員。
「高齢者向け配食サービスについて」。近隣市や全国の事例を紹介しつつ、様々な提案をしてくれました。
配食サービスは、食事作りが困難な高齢者や障がい者を対象に、市内の介護施設に委託して行っている事業です。
32年の議員時代に何度も取り上げたテーマです。
かつては、昼食で週三回だったのが、月曜日から金曜日まで、週5回になるとともに、食事を届けるだけでなく安否確認の目的をより強化しました。
全ての利用者の安否が確認できるまで、市役所の退庁時刻を過ぎても担当職員が待機していること、そして利用者が室内で倒れていることがわかって緊急対応したこともあるというお話も聞いたことがあります。
そうであるなら、月~金の週5ではなく、週末を含めた体制をとる必要があるのではないかということ。
24時間対応の在宅介護支援センターとの連携の検討も、何度も求めてきたところです。
ご近所におられた、中途失明、視力障害の高齢者が年末年始や、ゴールデンウィークの配食サービスが休みの期間の食事に困っておられたことも忘れらないことです。
森下議員は、近隣市の実例をあげて、委託業者を一択ではなく複数にして利用者が選べるようにすることによって、週末の食事の保障とともに、各自の好みにも添った食事の提供の提案もしていました。
また、現状の食事が「ご飯とおかずが同じ容器」であることによって、「手にもって食べる」ことが難しい。テーブルに置いたまま、前かがみの姿勢で食べることの問題。これも大切な指摘だと思いました。若いときにはなんでもないことができなくなる。加齢によって「重い」と感じることのハードルが違ってくることも、今、私が日々体験していることのひとつです。
介護保険の認定の有無に関わらず、必要な人に届ける配食サービスは、本市だけでなくほとんどの自治体でやっているのではないかと、実は私も考えていました。
そうでもないのだということ、むしろ実施自治体が少数派らしいということも、森下議員の質問でわかりました。
長く続けてきた独自のサービスだとすれば、「もっと知らせて、もっと利用して、そしてよりよい制度に」と願います。
「命のセイフティーネット」である配食サービスが、日々の健康、彩りのある暮らしを支えるひとつであるように。