「日米戦はともかく、日中戦争は侵略でしょ」と言われたら?—— 左翼が言わない3つの日本人襲撃事件
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9706
「アメリカとの戦争が自衛戦争だとしても、日中戦争は侵略でしょ?」と言われたらどうしますか?
戦後70年を迎えた今年、先の大戦での日本軍の評価について、国論が割れています。特に、支那事変(日中戦争)については、侵略者として日本を位置づけた「村山談話」をはじめ、日本軍は"悪魔の軍隊"であったかのような根強い意見もあります。
日本軍は、村山談話が言うように、"侵略者"だったのでしょうか。本誌7月号記事(http://the-liberty.com/article.php?item_id=9657 )では、支那事変(日中戦争)の国際情勢における背景をご紹介しております。本欄では、日本軍が支那事変(日中戦争)に引きずり込まれたきっかけとなる、中国による日本人への襲撃事件を取り上げます。
(1)南京事件(1927年3月24日)
まず初めは「南京事件」です。中国が主張する「南京大虐殺」とは別の事件です。
「南京事件」とは、中国大陸の統一を目指していた「中国国民党軍(当時、国民革命軍)」が、南京を占領した際に、日本を含む外国の領事館や住宅を襲い、略奪や殺害などを起こしたもの。
事の発端は、日本の森岡正平領事が、国民党軍に抵抗の意思がないことを示すため、領事館の武装を解除したことです。「日本が無防備である」と悟った一部の国民党軍は、突如として領事館を襲撃し、物品を奪ったり、守っていた日本兵を負傷させるなどして、乱暴狼藉を働きました。しかし、日本側は国際協調の方針を優先し、反撃しませんでした。
(2)済南事件(1928年5月3日)
こうした弱腰外交が、次なる事件である「南京事件」につながりました。
事件が起きた原因は、国民党軍のトップである蒋介石が、済南(山東省)の治安維持を約束したことを受けて、日本側が警備を解いたことにあります。日本側が武装解除した直後、国民党軍は約束を反故にし、日本を襲撃。略奪や強姦、殺害等のあらん限りの蛮行を行ったのです。これに対し、日本軍は中国側に反撃し、済南を占領することで事件を終結させました。
日本軍の行動について、英紙デイリー・テレグラフは「中国人は略奪と殺人を、天与の権利であるかの如く暴行を繰り返している」「日本人の忍耐にも限度がある」などと述べ、日本側を支持しています。
(3)通州事件(1937年7月29日)
最後に紹介するのは「通州事件」です。
これは、北京郊外で「冀東防共(きとうぼうきょう)」自治政府の保安隊が、婦女子を含む日本人居留民を襲撃し、約260人を虐殺した事件です。この時、中国側の殺害方法が日本人の常識的な感覚から見ても、あまりにも猟奇的なものだったため、日本の対中感情の悪化につながりました。
その後、日本は中国との間で、できる限りの譲歩案を盛り込んだ和平交渉(船津工作)を行おうとしました。しかし、蛮行事件はやまず、結局、全面戦争に踏み切りました。
「暴支膺懲」は世論を反映していた
このように、支那事変(日中戦争)前の中国大陸では、多数の日本人が殺されたため、日本軍(特に満洲の関東軍)は、大陸に軍隊を派遣し、戦線を拡大させた経緯があるのです。
事変中の日本が掲げていたスローガンが、「暴支膺懲(ぼうしようちょう)」(暴虐な支那を懲らしめよ)であったことも、そうした事情を反映しています。中国大陸への介入は、「野蛮な民族をどうにかしたい」という国民の強い世論があったと言えます。
しかし、歴史教科書や"平和主義"を称する左翼陣営では、なぜか日本側の被害に注目することはありません。そこには、侵略者としての日本を印象づけたい思惑があるのでしょう。ですが、それは歴史を正しく見ない不誠実な態度と言わざるを得ません。中国大陸に介入した日本には、一定の正当性があり、「侵略」とは言い切れないのです。(山本慧)
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