2019年7月18日(木)薄曇り
利尻山のリシリヒナゲシと思われます。(水滴に覆われた蕾の拡大写真)
リシリヒナゲシはケシ科ケシ属の一種で、現在日本に自生するケシ属としては、唯一の種であるとともに、利尻山の砂礫帯にのみ分布する利尻固有種です。
今、リシリヒナゲシは二つの大きな問題に直面しています。一つは個体種の減少が心配されていること。これは、山体の崩壊などから自生地の環境が大きく変化していることにも関連し、絶滅危惧種とされています。
二つ目は、平地でリシリヒナゲシによく似たひなげしがたくさん育てられるようになり、あたかもリシリヒナゲシが平地にも分布するように見られていることです。(利尻島自然情報センター資料より)
7月中旬におけるリシリヒナゲシの開花期間はおよそ3日間という短さ。
現在では、稜線上の登山道脇で見ることは極めて稀で、稜線上に広がる崩壊地で見ることができるという「リシリヒナゲシ」を蕾とはいえ、何とか見ることができたのは幸いでした。
北海道へ遠征!(利尻島・礼文島)
1日目 7/18(木) 福岡空港(7:00発)→羽田(10:30発)→稚内(16:40発)→利尻着(18:20)
2日目 7/19(金) 利尻山登山 鴛泊コース 北野野営場(5:00 )~山頂(11:45)~北野野営場(16:45)
3日目 7/20(土) 利尻鴛泊(フェリー9:20発)→礼文香深着(10:05) 礼文島花散策
4日目 7/21(日) 香深(フェリー8:45発)→稚内(11:45発)→札幌(14:20発)→福岡空港着(16:40)
当たり前ですが、北海道は遠い!
朝7時に福岡を出て、稚内に着いたのは12時20分。利尻へのフェリーまで4時間くらい空き時間があります。
先ずは腹ごしらえ。
タクシーの運転手さんに教えていただいた駅前の「たからや」で塩ラーメン!!
麺のつるしこ感がとてもよく、美味しい!
チャーシューは厚みがあり、おつゆを吸ってふわっと膨れた麩がとろけます。
日本最北端の稚内駅
線路が駅の外まで続いているようになっている(もちろん実際にはここを電車は走りません)
駅構内の、この看板の奥がホームになっています。
お腹が満たされたので、駅横の海産物屋さんで、お土産の調達です。
海産物だけでなく、「白い恋人」などお菓子もたくさんあったので、ここでお土産を買って、期日指定の宅配で家に送りました。
これで一安心。
まだ時間があるので、タクシーで稚内公園へ行きました。
「氷雪の門」
かつて日本領土であった樺太で、国に帰れず亡くなった日本人のための慰霊碑。
女性の顔は戦争で受けた苦しみを、手のひらを見せているのは樺太も家族も失ったことを、足はその苦しみや悲しさから立ち上がることを現しているとされます。
九人の乙女の碑
ソ連軍の侵攻の中にあった樺太。その緊迫した状況の中、無条件降伏から五日後に、樺太真岡郵便局で最後まで交換業務の任務を果たし、自らの命を絶った九人の電話交換手の慰霊碑です。
皆さん これが最後です
さようなら さようなら
売店に「永訣の朝」という文庫本があった。手に取ってみると、「~何が彼女らを死に追いやったのか。関係者への徹底取材で、当時の乙女の日常と事件の全貌を追跡する~」とあった。
是非読みたいと思い、購入しました。(2008年初版)
「開基百年記念塔」と樺太が島であることを確認した間宮林蔵の像。
稚内から16:40のフェリーに乗り、利尻島に着くと今夜の宿「民宿レラモシリ」の方が迎えに来てくださっていました。
夕食にはウニはもちろん、イクラ、真ホッケ、ホヤが出ました。
私はウニご飯が美味しかった!!
明日は利尻山へ!
お天気はどうだろう晴れてほしい。
ただでさえ一年で一番仕事が忙しい夏休みに、仲間の仕事も引き受けることになり、激激忙しくなった。
ブログアップは遅れそう……。
すっかり遅くなりましたが、七ツ岳の翌日は大瀬崎灯台と、いくつか教会を見て回りました。
嬉しかったのは、バイカイカリソウ
小さな島なので、どこへでもすぐに行けて、信号は殆ど無いので、ドライブは快適!
高浜ビーチ。
車を降りた途端に、ここはどこ?海外?
ずーーーっと続く遠浅が、海と空の境をグラデーションでつないでいます。
静かでした。
うっとりロマンティックでいたら、男性軍は岩に取り付き始めました。
一番上までは登れ無かったようですが。
初めて見る「イワタイゲキ」
茎の先端の苞葉は鮮やかな黄緑色をしていて、花が咲いているかのようです。。
本当の花は花びらが無いそうで、画像中央の花びらのように見える部分は、腺体でここから蜜を分泌するそうです。
大瀬崎灯台に行くまでに、教会に立ち寄りました。
木造建築の水ノ浦教会
日曜礼拝が行われていて、中には入れません。
楠原教会
煉瓦作りの教会では、その煉瓦の一つ一つを、船から信者さんたちが背負って、運んだそうです。
井持浦教会
フランスのルルドを模して作られた、日本最初の霊泉地で、訪れる人も多いようです。
ルルド
牢屋跡
悲しい歴史に触れました。
貝津教会
ミサの行われていない教会では中を見学させていただきました。
どこもステンドグラスが美しく、静寂で、敬虔な気持ちになりました。
さて、気分を変えて大瀬崎灯台に向かいます。
五島出身のお隣さんから、灯台は展望台から見るだけでなく、是非、突端まで行っておいで、と言われていました。
行かなくちゃ。あの先まで。
行きは20分、帰りは30分かかるらしい。
切り通した崖の上を歩くのかと思っていたら、
(夫殿がそんなはずないじゃん!)
木々の中を歩きます。
見えてきました。あれです!!
灯台は映画「悪人」のロケ地にもなったところです。
余談ですが、この「悪人」という映画、テレビで見ましたが、暗くて好きではありませんでした。
それにしても、この絶景!凄いです!!
ひょー!
あいやっ!
隊長が夫殿を突き落とそうとしてる。
ほら。
違うか~~、危ないよって、引っ張ってるのか。
おー、コワッ、私は近寄らないよ。
絶景を堪能しました。
山ではなく、海なのに、思いがけずにお花も見れてよかったです。
ヒメハギ
バイカイカリソウ
たくさん咲いていました。
日常からポンと外へ飛び出して、楽しい二日間でした。
たっぷり癒されて、エネルギーをチャージ!!
明日からの毎日をまた頑張ります!
夫殿とKさんの旅の続きをアップしなきゃ、と思いつつもなかなか進まない。
(写真を見て、想像したり、調べたりですが、あれこれ間違いがあるかもしれません)
前夜、青春話で大いに飲んだという二人は、二日酔いもなくケロッと元気に目覚めました。
今日は待望の佐用姫の追っかけ!
その前に今回は慰安旅行なので、八時ころから呼子朝市へ。
新鮮な魚介類に目が行きます。
イカ干し、ブンブン回し。
観光客用のセリにも参加して、アジの開きをお土産にゲット。
朝市で二時間ばかり遊んで、次は呼子大橋と遊歩橋。
遊歩橋を渡ると、弁天島。
鳥居があるから、これが女島かな。
奥に見えるのが男島、多分。
呼子大橋を渡り可部島へ。
佐用姫が大伴狭手彦の船を追って、最後に登ったという天童岳を目指します。
天童岳は112m。
クモの巣を払いながら進むと、佐用姫様、いました!!
逆光で見えませんね。
ダッシュはKさん!
台の上に飛び乗り、「おおっ、姫よ!」
夫殿も負けじと「姫はわが手に!」
「そなたたちではないっ!」
「狭手彦さまを追っているのです!」
姫は二人には目もくれず、海に向かって領巾を振り続けていました。
Kさん、しょんぼり下山です。
ダルマギクが笑っているよ。
それでもあきらめきれずに、「風の見える丘公園」に行きます。
ここでも佐用姫に会えるからです。
でもやはり~~、
つれない佐用姫様に、Kさんは額に手を当てて嘆いていますよ。
佐用姫が石になったと伝わる望夫石を是非見たいと探し回り、海の方まで下りてみましたが…
見つかりません。
その石は田島神社(右)の隣の佐用姫神社(左)の奥に祀られているということでした。
岩の間に咲いた一輪のダルマギクが寂しそう。
気分を変えて、杉の原牧場へ。
この後、お昼ご飯はうに丼セット。いいなあ~、新鮮で美味しそう!
そして、今日の極めつけ、「鏡山」へ!284m
鏡山は別名・領巾山(ひれふりやま)とも言い、佐用姫が大伴狭手彦の船を追って最初に登った山です。
あちこち探して~
姫がどこにいるのかわからない…
鏡山神社の神主さんに尋ねると、「姫は泣いて、泣いて、泣きはらして、目の周りが腫れているとのこと…」
それはまた気の毒な…
すぐに行って慰めてやりたい…
どこだ、どこだ~~。
あれです!
姫!!
姫、姫~~!
ん? んん??
た、た、確かに泣きはらしたお目目が…
(ごめんなさい、私、思わず笑ってしまって~~)
展望台からは唐津湾?がよく見えたそうです。
Kさんの純情は佐用姫に成り代わって、いつまでも海に手を振っていました。
熱い愛よ、海へ届け~、空へ届け~~。
私は
あべのハルカス美術館で北斎展を満喫していました。
見たかった「雲龍図」と「「雪中虎図」を見ることができて大満足!!
60F天空展望台
男旅と乙女旅、どちらも大満足の二日間でした。