早起きして、長崎雲仙に向かう。
佐賀の天山から眺めたあの雲仙に行くのかと思うと、わくわくする。
8時前、仁田峠に差しかかると、すでに車が並んでいた。
渋滞かと思えばそうではなく、登山者は下の池の原駐車場に止めてくださいとのこと。
Uターンして池の原駐車場からスタートする。
ゴルフ場のそばを通って、妙見駐車場まで30分ということだったが、池の原駐車場は3つあって、一番下に止めたので、45分もかかってしまった。
前日に久住に登ってきたという方と、おしゃべりもしながら登り始めたのだけど、
この方とは妙見岳・国見岳・普賢岳でも山頂で「やあ、やあ!」「お早いですね。」と声を掛け合いました。
山での出会いはいつも心楽しい。
妙見岳駐車場に向かう道

こののぼりは結構きつかったのだけど、励ましてくれるのはやはりお花たち。
これはキランソウかしら?


コバノガマズミ

妙見岳駐車場に着くと、意外にも車は少なかった。
ミヤマキリシマは満開

濃いピンクや淡い色のピンク、オレンジがかったものまである。


さて、さて、登りましょう。
ミヤマキリシマのトンネルを抜けると妙見岳
ここから昭和新山が見えるはずなのに、ガスってて何も見えない。

ならば、国見岳へ!
と、張り切っているのに、こんな看板が~~

大丈夫!行けるはず!
花たちも応援してくれているのですもの。
白ドウダンが可愛い。

お花の名前をゆっくり調べなければ…
これはウツギですよね。

これもウツギの種類かな。

コバノガマズミ? もっと開くと、きっともっときれい!


国見岳に向かう途中、振り返ってみれば
あそこに人が見える!妙見岳から下ってここまできたんだ!

こんな景色も!
前を見、後ろを振り返って、次々と現れる景色に興奮する。

国見岳が見えてきた!


あの岩場を私も登る!
落ち着いて、よく見ていけば登れるはず!

登る人と、下る人と、道を譲りあい、山頂も人が多く、写真も順番っこ。
山頂から見る昭和新山。

国見岳の岩場を下りる時、おっかなかった。
私の足が足りないのだもの。
いや、足の数はちゃんと二本あるのだけど、長さが足りない

左足をどこに下ろそうかと困っていると、登りを待っていらっしゃる元気なお姉さまたちが「ここ、ここ!」
「はい、大丈夫!」とストックでつついて、足の置き場を示してくださる

にぎやかで元気のいいお姉さまたち、ありがとうございました。
国見岳を下って新登山道を普賢岳に向かう。
昭和新山がどーんと間近に迫って見えるらしいので、楽しみ!
あららーー!どんどん下るのねーー!
新緑の中、きもちいいけど、こんなに下るということは、また登るのねーー!!

分岐に戻って、鳩穴別れに向かうと、
西の風穴に到着。
風穴からは冷たい風が流れ出ていて、汗をかいた顔に気持ちいい。
久住黒岳下の風穴と同じく、蚕を育てるのに使われていたらしい。

この辺りは新緑が美しく、道もおだやかで歩きやすい。

しばらく行くと「ヤマグルマ」の木
世界で1科1属1種の珍しい木らしい。
岩から垂直に枝を伸ばしていて、それこそ力強く、珍しい。

柱状節理が見える北の風穴

普賢岳ももうすぐ。
立岩の峰展望所からは昭和新山の迫力を感じる

くるりと反対側は霧氷沢

歩くところ、歩くところお花の応援隊。
これはミツバツチグリかな。


普賢岳山頂。
夫殿の姿もここではなかなかカッコいい、、、、ですね。

やっぱりここもたくさんの人でにぎわっていた。
昭和新山もくっきり!

昼食をとって、かわいい声に振り向くと、
3歳くらいの男の子と、おじいちゃまらしき二人!
まだ筋肉もついていないような、細い足。
なんて可愛い、あどけない顔。

可愛いなあ!頑張り屋さんね~!
山頂でゆっくり休んだ後は、ひたすら下山。
ロープーウェイ駅まで戻ってくると、ほっとした。

今日は楽しかったなあ!
妙見岳、国見岳、普賢岳。
どこからどこへ行くにも、景色がドラマチック!
登って降りて、登って降りて。
前を見ても、振り返っても、右も左もぜーんぶ美しい!!
素晴らしい山行でした。
おまけがきつかった。
実はロープーウェイ駅から、池の原駐車場までが結構きつかった。
休み休み、一時間くらいかかってしまった。
駐車場で腰をおろしていると、近くの山を登ってきたという地元のご夫婦に声をかけられた。
「今日は、どちらまで?」
「はい、国見を登って、普賢岳へ。」
「ここから?」
「はい、仁田峠の駐車場は入れなかったので」
「あらあー、そりゃ、ここからは、遠かったでしょう。」
「ええ、もうへろへりろでーー。」
「そりゃあ、おつかれでしょ。ここから歩くのは、山の中よりきついですもの」
はー、うー、ふー、



そんなことを言ってもらえて、疲れも飛びました。
「福岡まで気をつけてお帰りなさいね。」
温かい言葉が身に染みました。
ありがとうございました

本当にいい山行でした。