2015年7月22日(火)
肩の小屋→小太郎尾根→右俣コースで二俣→大樺沢→広河原
クライマックスは神様がくれた山と人!
ちょっとキザな言い回しですが正に言葉通りの一日でした!
今日が最終日、ご来光と朝焼けの富士山が見れるかどうかが一番の気がかりです。
この日の朝のことはこちらを見てくださいね。
北岳肩の小屋HPの「宿泊者の声」をクリックすると、そこに私がいます。(顔写真ではなく、お手紙です。)
肩の小屋宛にお礼のメールを送ったら、掲載されました!イエイ!(*^^)v
神様がくれた朝焼けと富士山です。
シルエットが浮かび上がる。4時7分
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ここまでしか見れないかと思っていました。
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ところが、小屋のご主人のご厚意で美しい世界を見ることができました。
黒い空をオレンジ色が支配していきます。
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太陽が顔をのぞかせてきました。
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お日様おはよう!!
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富士山も明るくはっきり見えてきました。
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一瞬たりとも見逃したくなくて、瞬きも息もできません。(ん?)
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時間の変化とともにいつまでも眺めていたいのですが、帰らなくてはなりません。
ストレッチをして、5時45分出発です。もちろん今日も元気いっぱい!(^^)
ありがとうね、北岳!
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富士山、さようなら。
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名残惜しくて北岳バットレスを振り返る
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今回の「ゆったり花の北岳」は危険なところもなく、通常なら一泊二日で(日帰りも)行けるところを、二泊三日で高さに体を慣らしながら、ゆっくりのコースでした。
それでもやっぱり3000mの高い山です。
登りはずーっと登り続き。フラットなご褒美歩きはありません。
お花や美しい樹林帯、胸のすく景観は素晴らしくても、きついのはきついんです。
ましてや、今日は一気に1500mも下ります。
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急な下りもある右俣コースを歩いて約2時間。二俣で休憩のときです。
ザックを降ろしていると、前の方が少し騒がしくなって丸く人だかりができています。
どうしたのだろう…。
何かあったのかな。
それは…ガイドさんのすぐ後ろを歩いていた女性が動けなくなってしまったのでした。
足に全く力が入らず、立つこともできないようです。
昨日北岳には登らず、肩の小屋でお留守番をしていた81歳の女性でした。
20数年前から山に登り、今もあちこち登っておられるそうで、今回もずーっとお元気でしたのに。
白根御池小屋では一枚のお布団で一緒に寝た方なのです。強くて可愛らしい方です。
心配です。大丈夫でしょうか。
ガイドさんと添乗員さんが声を掛けながら、大姉様たちがタオルを濡らしてその方の頭を冷やしたり、「ツムラ68」を飲ませたり、好物のバナナを食べさせたりとお世話をされます。
それでも、歩けないようです。
「よし、かつごう。大丈夫だから!」と、ガイドさんの頼もしい声!
女性のザックはそばにいた男性が分け持ち、女性はガイドさんのザックと共に背中へ担ぎ上げられました。
ここで拍手が起こり、「がんばってーー!」の大合唱。
ガイドさんは照れながら、「あとからゆっくり行くから大丈夫!抜くかもしれんよ。」とさらに頼もしい言葉!
そして、ここにもう一人素晴らしい方がいらしたのです。
山行中に皆さんから「先生、先生」と親しまれていた、内科医で国内外の登山経験も豊富な大兄様です。
この方がガイドさんをサポートして一緒に下りるそうです。
こんな時にお医者さまがいらっしゃるというのは本当に心強い。
「さあ、出発しますよ!バスに乗り遅れたらいけないのでねー。」と、今度は添乗員さんが先頭です。
どうしても後ろを歩きたいという女性とともに、私たちは後方へ。
みんなで新たに元気を出して下りました。
おしゃべりもしながら歩きましたが、やはり下りは注意が必要です。
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広河原まであと1時間くらいかな~と思われたころ、前を歩いていた女性が横向きに転倒。
手を貸そうとしたご主人も一緒に転倒してしまいました。
幸いにも打ち身だけで済んだようで、ほっとしたのですが…私も気をつけなくては。
と、その時です!
「だいじょうぶですかあ~~。ザック持ちましょう!」と大きな声!
まあ! ガイドさんです。ガイドさんが目の前にいます。
ええええ~~っ!
いつのまに?どこから現れた?
見てないよ、追い越されてないよ。
もしかして、さっき頭上でヘリの音が聞こえたけれど…?!
「違いますよ、僕はヘリなんか呼んでませんよ。あれは違います。追い越したんですよ。」
ですって!!
はひ?
ガイドさんとサポーターさんは、休憩の後雪渓のそばを歩いて、すぐに私たちを追い抜いたのだそうです。
そして広河原まで下りて女性を降ろし、また登り返してきたのだそうです。
さすが!
さすがに山のガイドさんです!
感服しました。
ガイドさんの頼もしさに心強く、幸せな気持ちになって足が進みました。
渓流は水量が多く勢いがあります。気持ちいい。
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11時頃に広河原山荘まで戻ると、ガイドさんの背中に乗って下山された女性もニコニコ待っていらして、すっかりお元気そうでした。
もう大丈夫、歩けるとのこと。
よかったですね。本当によかった!
美味しいカレーを食べて、ゆっくり休憩。
広河原まで下りてきたので、これで北岳への山旅はおしまいです。
後はまた林道バスを乗り継いで仙流荘まで戻り、お風呂に入ってすっきり、さっぱり!!
名古屋からは新幹線で博多には午後9時39分着。
灯りがにぎやかな下界に戻ってきました。
山!!終わってしまうと寂しい。寂しい。
神様がくれた壮大な山と、人々の温かさを忘れません。
山を知りたいから登れたし、支えてくださる人たちがいたから、元気でした。
もう一度、「北岳さん、ありがとう!」
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ガイドさん、添乗員さん、ツアーの皆さん、大変お世話になりました。
そして、
また山に登りたい!!
追記
「ツムラ68」って初めて知りました。
大姉様たちが「ああたも68持ってきたとね。あたしゃぁ、46も飲みよっとよ。」
そんな話をされていましたが、さっぱり意味が分かりませんでした。
誰かが足が痛いというと、すぐに「これ飲みんしゃい。すぐに効くけん。」と差し出されていました。
そして飲んだ人は「あー、よおなったー。」と笑顔です。
お話を聞いてみると、病院で処方してもらった漢方薬だそうです。筋肉痛にききめがあるとか。
山では元気にしていた私も、家に帰ってからはさすがに疲れたのか、足が痛い痛い。太ももが筋肉痛です。そこで薬局でツムラ68なる「芍薬甘草湯」を買ってきて飲んだら、あれま、あれま、本当に痛みが引いていきました。即効性もあるようです。
大姉様たち、貴重な情報をありがとうございました。
追追記!!
「ツムラ68」
足がつりそうなときに効き目を発揮。
登山の前に予防的に飲んでおいてもいいそうです。
筋肉痛は普通にどうしようもないそうです。(~_~;)(^_^;)
肩の小屋→小太郎尾根→右俣コースで二俣→大樺沢→広河原
クライマックスは神様がくれた山と人!
ちょっとキザな言い回しですが正に言葉通りの一日でした!
今日が最終日、ご来光と朝焼けの富士山が見れるかどうかが一番の気がかりです。
この日の朝のことはこちらを見てくださいね。
北岳肩の小屋HPの「宿泊者の声」をクリックすると、そこに私がいます。(顔写真ではなく、お手紙です。)
肩の小屋宛にお礼のメールを送ったら、掲載されました!イエイ!(*^^)v
神様がくれた朝焼けと富士山です。
シルエットが浮かび上がる。4時7分
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ここまでしか見れないかと思っていました。
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ところが、小屋のご主人のご厚意で美しい世界を見ることができました。
黒い空をオレンジ色が支配していきます。
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太陽が顔をのぞかせてきました。
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お日様おはよう!!
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富士山も明るくはっきり見えてきました。
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一瞬たりとも見逃したくなくて、瞬きも息もできません。(ん?)
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時間の変化とともにいつまでも眺めていたいのですが、帰らなくてはなりません。
ストレッチをして、5時45分出発です。もちろん今日も元気いっぱい!(^^)
ありがとうね、北岳!
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富士山、さようなら。
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名残惜しくて北岳バットレスを振り返る
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今回の「ゆったり花の北岳」は危険なところもなく、通常なら一泊二日で(日帰りも)行けるところを、二泊三日で高さに体を慣らしながら、ゆっくりのコースでした。
それでもやっぱり3000mの高い山です。
登りはずーっと登り続き。フラットなご褒美歩きはありません。
お花や美しい樹林帯、胸のすく景観は素晴らしくても、きついのはきついんです。
ましてや、今日は一気に1500mも下ります。
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急な下りもある右俣コースを歩いて約2時間。二俣で休憩のときです。
ザックを降ろしていると、前の方が少し騒がしくなって丸く人だかりができています。
どうしたのだろう…。
何かあったのかな。
それは…ガイドさんのすぐ後ろを歩いていた女性が動けなくなってしまったのでした。
足に全く力が入らず、立つこともできないようです。
昨日北岳には登らず、肩の小屋でお留守番をしていた81歳の女性でした。
20数年前から山に登り、今もあちこち登っておられるそうで、今回もずーっとお元気でしたのに。
白根御池小屋では一枚のお布団で一緒に寝た方なのです。強くて可愛らしい方です。
心配です。大丈夫でしょうか。
ガイドさんと添乗員さんが声を掛けながら、大姉様たちがタオルを濡らしてその方の頭を冷やしたり、「ツムラ68」を飲ませたり、好物のバナナを食べさせたりとお世話をされます。
それでも、歩けないようです。
「よし、かつごう。大丈夫だから!」と、ガイドさんの頼もしい声!
女性のザックはそばにいた男性が分け持ち、女性はガイドさんのザックと共に背中へ担ぎ上げられました。
ここで拍手が起こり、「がんばってーー!」の大合唱。
ガイドさんは照れながら、「あとからゆっくり行くから大丈夫!抜くかもしれんよ。」とさらに頼もしい言葉!
そして、ここにもう一人素晴らしい方がいらしたのです。
山行中に皆さんから「先生、先生」と親しまれていた、内科医で国内外の登山経験も豊富な大兄様です。
この方がガイドさんをサポートして一緒に下りるそうです。
こんな時にお医者さまがいらっしゃるというのは本当に心強い。
「さあ、出発しますよ!バスに乗り遅れたらいけないのでねー。」と、今度は添乗員さんが先頭です。
どうしても後ろを歩きたいという女性とともに、私たちは後方へ。
みんなで新たに元気を出して下りました。
おしゃべりもしながら歩きましたが、やはり下りは注意が必要です。
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広河原まであと1時間くらいかな~と思われたころ、前を歩いていた女性が横向きに転倒。
手を貸そうとしたご主人も一緒に転倒してしまいました。
幸いにも打ち身だけで済んだようで、ほっとしたのですが…私も気をつけなくては。
と、その時です!
「だいじょうぶですかあ~~。ザック持ちましょう!」と大きな声!
まあ! ガイドさんです。ガイドさんが目の前にいます。
ええええ~~っ!
いつのまに?どこから現れた?
見てないよ、追い越されてないよ。
もしかして、さっき頭上でヘリの音が聞こえたけれど…?!
「違いますよ、僕はヘリなんか呼んでませんよ。あれは違います。追い越したんですよ。」
ですって!!
はひ?
ガイドさんとサポーターさんは、休憩の後雪渓のそばを歩いて、すぐに私たちを追い抜いたのだそうです。
そして広河原まで下りて女性を降ろし、また登り返してきたのだそうです。
さすが!
さすがに山のガイドさんです!
感服しました。
ガイドさんの頼もしさに心強く、幸せな気持ちになって足が進みました。
渓流は水量が多く勢いがあります。気持ちいい。
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11時頃に広河原山荘まで戻ると、ガイドさんの背中に乗って下山された女性もニコニコ待っていらして、すっかりお元気そうでした。
もう大丈夫、歩けるとのこと。
よかったですね。本当によかった!
美味しいカレーを食べて、ゆっくり休憩。
広河原まで下りてきたので、これで北岳への山旅はおしまいです。
後はまた林道バスを乗り継いで仙流荘まで戻り、お風呂に入ってすっきり、さっぱり!!
名古屋からは新幹線で博多には午後9時39分着。
灯りがにぎやかな下界に戻ってきました。
山!!終わってしまうと寂しい。寂しい。
神様がくれた壮大な山と、人々の温かさを忘れません。
山を知りたいから登れたし、支えてくださる人たちがいたから、元気でした。
もう一度、「北岳さん、ありがとう!」
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ガイドさん、添乗員さん、ツアーの皆さん、大変お世話になりました。
そして、
また山に登りたい!!
追記
「ツムラ68」って初めて知りました。
大姉様たちが「ああたも68持ってきたとね。あたしゃぁ、46も飲みよっとよ。」
そんな話をされていましたが、さっぱり意味が分かりませんでした。
誰かが足が痛いというと、すぐに「これ飲みんしゃい。すぐに効くけん。」と差し出されていました。
そして飲んだ人は「あー、よおなったー。」と笑顔です。
お話を聞いてみると、病院で処方してもらった漢方薬だそうです。筋肉痛にききめがあるとか。
山では元気にしていた私も、家に帰ってからはさすがに疲れたのか、足が痛い痛い。太ももが筋肉痛です。そこで薬局でツムラ68なる「芍薬甘草湯」を買ってきて飲んだら、あれま、あれま、本当に痛みが引いていきました。即効性もあるようです。
大姉様たち、貴重な情報をありがとうございました。
追追記!!
「ツムラ68」
足がつりそうなときに効き目を発揮。
登山の前に予防的に飲んでおいてもいいそうです。
筋肉痛は普通にどうしようもないそうです。(~_~;)(^_^;)