conscience

my diary

異次元の少子化対策にはショボイ出足

2023年03月18日 | 日記
 岸田内閣が打ち出したのは、夫婦で育休を取得した場合の収入保障という政策であった。しかし、果たしてこれで子供が増えるのだろうか。出産可能年齢の女性の減少、婚姻年齢の高齢化、高い教育費、性別に関係なく、それぞれの人が自分の生活に満足したいという生活欲求、いずれを取っても少子化の流れが緩和するとは到底思えない。残る手段は、移民の受け入れだが、日本人には広く、日本人は同一民族であるという間違った考え方が根強く存在しており(実際には、弥生時代を始め、各時代で移民(渡来人)が流入しており、特に、戦前・戦中には中国や朝鮮から多数の人が渡って来ている。)、保守派の唱えているこの同一民族幻想や、外国人への根強い差別感情が、移民の受け入れを拒んでいて、例えば永住を希望している外国人の受けて入れさえ難しくしている。これでは子供も増えないし、人口も増えようがない。大正時代の日本の人口が6千万人とのことで、例え、人口が減っていったとしても同じ規模になるだけだと主張する人もいるが、本当にその主張が当たっているんだろうか。高齢者が全員切腹すれば問題が解決するという過激な主張をする人もいるが、本当に、それだけで、現下の問題の全てが解決するんだろうか。私は、そう主張する人の認識の浅さに驚かざるを得ない。ともあれ、1970年代から有識者には分っていたのに、それでもあえて無視していた少子化や人口減少問題に、改めて焦点を当てたのは岸田首相の功績かも知れない。今後の政府の取り組みを、期待しないでも見ていきたいと思う。
 ところで、昔の勤務先の後輩たちが定年の年を迎えている。私が定年となったのは十年前なので、もう、そんなに月日が経過していたんだと改めて感慨深い。出世した人も、そうでない人もいる。継続雇用を望んだ人も、再就職する人もいるだろう。私は継続雇用を望んだものの二年で辞めてしまった。それからは無職で年金生活を送っている。アラ古希なので、一日でも長生きしたいと思って、この年になって、毎日、スロージョギングや筋トレをしているのだが、これからの願いは、過去や係累といったものに捕らわれず、生きていること自体を楽しみたいとも思っている。
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