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「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」(第36回)「フクシマン土屋」が作る「簡単!男の郷土料理(2食目)」今回は「はらこ飯(宮城)」だ! 簡単レシピ付き!

2021-09-18 17:13:20 | 『フクシマン土屋』コラム集

こんにちは!
「フクシマン土屋」です!

前回ついにスタートした「フクシマン土屋」が作る
「簡単!男の郷土料理(1食目)」「いかにんじん(福島)」 簡単レシピ付き!↓
https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/15d2db3c01b98e1db38ecdc818e29852
料理素人のフクシマンが「郷土料理」に挑戦する無謀企画?(笑)
ところがお陰様で大好評でした!

しかも地元の友人や読者さんからの、
ありがたい感想も多数いただきました。

「うちはこうやってるよ~」
「しっかりしたレシピが無いからそこが良い」
「味付けは様々」
「材料の太さや切り方にもこだわり…」

などなど・・・
みんな思い入れが強い強い!(笑)

各家庭の「いかにんじん」があることが改めてわかりました。
これぞ「郷土料理」ということなのだと思います。
感想をくれた皆さん、記事を読んでくれた皆さん、
本当にありがとうございます。

さて、料理素人とは先に話したとおりのフクシマン
「食品衛生責任者」の講習会を受けてきました。
食品衛生責任者は
「食品販売や製造を行うすべての事業所」
に配置する必要がある有資格者。
(勿論、バー経営をしていた編集長「MASH」も、随分前から有資格者だ!)

と言っても講習最後にテストはあるものの、
ちゃんと聞いていれば取れる資格でございます。

でもね「食中毒」に対する意識は変わったよ!
とても勉強になりました、きっと役に立つね。
料理素人なら料理教室に通うのが先だろう…
って声が聞こえてきそうだけどね。
まぁいいじゃないですか(笑)

さて2食目の今回は「宮城県亘理町」が発祥!
と言われる「はらこ飯」に挑戦だ!

まずは「はらこ飯」について少し説明しておこう。
「はらこ」とは「腹子」つまり「卵」のこと。
なんの「卵」なのかって?
みんな大好き「鮭の卵」、そう「イクラ」のことだ!
(苦手な人はごめんなさい)

でもただの「イクラ丼」じゃ~ないんだよ。
「鮭の身」も使われているんだ。
言わば「鮭の親子丼」だね。
でもね~、鮭とイクラを乗せるだけじゃないんだ。

美味しい秘密がもうひとつ…
コレは「作り方」で説明するゾ!
ヒント!
フクシマンはこのために
「炊飯用土鍋」を購入しました(笑)

もともとは「漁師飯」だったようだけど、
あの大人気戦国武将「伊達政宗」が食べて気に入った!
ことで評判となり、広まっていったと言われているんだ。
今では「駅弁」として「東京駅」でも売られるくらいに有名、人気者に!
すごいじゃないですか「はらこ飯」!

それから「宮城県亘理町」について。
「亘理町」は福島県と宮城県を流れる東北地方第2の大河、
「阿武隈川」の河口に面した町。
秋になると遡上してくる鮭が獲れるってことで、
この料理が生まれたのだろうね。

そしてフクシマン、この町に住んでいたのだ!
(まあ1年間だけだけどね)
そこで初めて「はらこ飯」に出逢ったのだが…

三十年前、初めてその料理を目にした青年フクシマンは
「えっ!?コレ高いんじゃね、お財布だいじょうぶ(汗)」
と焦ったのを覚えている(笑)
さらに、このくだりは
前回の「いかにんじん」で使ったのことを
私も読者さんも覚えているハズだ(笑)

でも心配ご無用。
ちゃんとした飲食店で食べると少々お高いけど、
あくまでも郷土料理!
安く提供しているお店もあるし、
何より「家庭で作れる」のだ。

それではいよいよ
「はらこ飯」作っていきますよ!

今回用意した材料はコレ(2~3人前)

【材料】

A.
お米    2合
生鮭の切り身  2切れ
イクラのしょうゆ漬け 60g(好きなだけどうぞ)

B.
だし汁    1カップ※
しょうゆ   大さじ1.5(生鮭なら2)
酒、みりん   各大さじ1
砂糖、塩   各ひとつまみ

※だし汁1カップが素人にはよくわからなかったんだ。
今回は写真のモノを50mlに水を加えて1カップにしてみた。
いいのかな?おいしかったから当たりかな?

【作り方】
大まかな流れは
 1.米を炊く準備
 2.鮭の下処理
 3.下処理した鮭を煮る
 4.いよいよ米を炊く!
 5.そして…
 
では詳しく進めていこう

1.[米を炊く準備]
  米はいつもどおり研ぎ、最低30分くらい水に浸す。
  ※この時にジャーの釜とは別の容器で浸すこと!
  米を水に浸している間に…

2.[鮭の下処理]
  本来は宮城県沖で水揚げされる「秋鮭」を使いたい!
  今回は手に入らなかったので普通の塩鮭を使用。
  皮と骨を取り、厚さ1cmくらいに切る。
  (サーモン握り寿司の「サーモン」みたいな感じ)

  ただ今回いちばん苦労したのがこの工程なんだ。
  皮と骨を取るあいだに鮭の身はボロボロになってね(苦笑)
  フクシマンの技術じゃキレイにできなかったよ…
  まぁ気にしない!
  ※生鮭の場合はここで鮭に酒と塩を軽くふって、
    5分で洗い流して水気を拭く。

3.[下処理した鮭を煮る]
  鍋に上記の材料Bを入れて中火にかけ、煮立ったら鮭を加える。
  5分くらい煮て火を止め、そのまま冷ます。

  ※この汁にイクラをサッとくぐらせるらしいのだが、
  イクラは味がついているし、サッとやらないと
  イクラが煮えて白っぽくなるので今回は省略!

4.[いよいよ米を炊く!]
  3.で煮たのがある程度冷めたら、
    鮭の身を2/3くらい「後から乗せる用」に取り分ける。
    上の方で「美味しくするポイント」なんてもったいつけたけど
    「イクラ丼」と違って「はらこ飯」は
    上記の煮汁で米を炊くんだ!これがミソ!!

    水に浸しておいた米の水を切り、
    かわりに上記の煮汁と水を2合目のメモリまで入れる。
    サッとかき混ぜ、後はいつもどおりに炊く。
    フクシマンが「炊飯用土鍋」を用意した理由がここにあるのだ!
    煮汁で炊きこむのなら「土鍋」が相性いいでしょう!

5.[そして…伝説へ]
  炊き上がったら底から返すように混ぜて器に盛り、
  取り分けた鮭を並べてイクラを好きなだけのせる!
  
  以上、完成だ。
  さあ、かっ食らえ!

もう、間違いなく美味いやつだね。
イクラはもちろん、旨みのしみ込んだ鮭の身にご飯!
頬張った口の中に広がる三重奏。。。

くふぅ~、しあわせだ。

ちなみに今回合わせた日本酒は
宮城県塩竃市の酒蔵、株式会社 佐浦の「浦霞」純米酒。


大定番と言っていいだろう。
「はらこ飯」の旨みに負けない、米の旨み。
酸があるので切れる。
「ちびり」と一口。。。

くふぅ~、コレマタしあわせだ。

どうだい、ぜったい食べてみたくなったろう?
そう思ったら、早速みんなも作ってみてくれよな!

今回は宮城県南部、
海に面した亘理町が発祥の郷土料理「はらこ飯」でした。

今の時期は正に「はらこ飯」目当てに観光客が訪れます。
「旬」だからね。特に「荒浜漁港」がおススメだ。
1300~2000円くらいで食べられるお店があるよ。

「鳥の海温泉」もあって700円で入浴できるゾ!
さらに荒浜の新鮮な魚介類、地物野菜など
亘理のうまいものを販売する直売所
「鳥の海ふれあい市場」
もあるから、お土産を買うのにもってこいだ。

「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。
以前、亘理町のマラソン大会へ出た時のこと。
完走者へ配られたのは…

もちろん地元で愛される郷土料理「はらこ飯」でした!!

じゃあ、早速「今夜の献立」に、よろしく!

《 フクシマン土屋 筆 》



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