十字架に対する大きな誤解 第3回
これらのみ言葉によれば、サタンの堕落は、高慢から由来したことが分かります。彼は被造物の中で最も美しい存在であったに違いありません。彼は神様と自分自身を比べながら、神様よりも自分を高めたい心を表し、他の天使たちを惑わして反逆を起こしたのでした。サタンは、全天の三分の一の天使を惑わすことに成功したと、『ヨハネの黙示録』12章には啓示されています。「その尾(龍の尾―筆者注)は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。・・・さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された」(黙示録12:4、7~9)。ここで、ミカエルはイエス・キリストを象徴し、龍はサタンを象徴しています。
再臨を待ち望んでおられますか 第13回
黙示録の記者ヨハネは、天から力強い御使いが降りて来るのを見ました。御使いは、手に何かの巻物を持っています。その巻物は、今開かれたのです。この開かれた巻物とは何でしょうか。聖書には、一つだけ、封じられた書がありました。終わりの時まで、秘められた書です。
「『ダニエルよ、あなたは終りの時までこの言葉を秘し、この書を封じておきなさい。多くの者は、あちこちと探り調べ、そして知識が増すでしょう』・・・・彼は言った、『ダニエルよ、あなたの道を行きなさい。この言葉は終りの時まで秘し、かつ封じておかれます』」(ダニエル書12:4~9)
終りの時まで封じられ、秘められていた巻物は、『ダニエル書』でした。そして、『黙示録』の、この御使いの持っている巻物こそ、「ダニエル書」です。『ダニエル書』の中でも、特に、終わりの時に関する預言である「二千三百の夕と朝」の預言です。ウイリアム・ミラーを始め、多くの研究者たちが探り調べ、預言の知識が増し、1844年の再臨の日を導き出しました。まさに、『ダニエル書』が開かれたのです。