十字架に対する大きな誤解 第7回
イエス様の地上での生涯は、天使たちとそのほかの住民たちに対して、神様とサタンの品性の差異を、明白にするものとなりました。サタンの本性がどれほど残忍なものであり、彼の主張がどれくらい偽りであるかが、全宇宙に対して確実に知らされたのでした。人間たちを急き立て、十字架で神様の御子イエス・キリストを殺そうとする、残酷なサタンの性質が赤裸々に現されました。もはや、彼の主張を認める者は全宇宙の中で誰もいません。十字架で、悪魔の冷酷な本性と、人々の赦しのために祈られた、聖なる神様の品性との対照が大きく現わされたのでした。
十字架は、神様と人間の間に永遠に立てられています。十字架は、サタンの運命を決定づけました。彼は永遠に敗北者となり、やがて、イエス・キリストの再臨後には、永遠に滅亡するしかない存在となりました。十字架は、永遠に人類を救う象徴になりました。悪魔は、イエス様を十字架で殺そうとしましたが、イエス様はむしろ、愛を通して永遠の勝利を収められました。そのためサタンは、十字架を憎みます。しかし、彼は十字架をなくすことはできません。十字架の傷跡は、イエス・キリストの掌に永遠に残り続けるからです。
再臨を待ち望んでおられますか 第17回
再臨信徒の中の、ごく少数の人たちが、神様の永遠の福音を回復させて、再び来られる主の降臨のために世を備えさせ、神様の栄光をこの地に現わす最後の民、「女の残り子ら」を準備させなければならないということを悟ったのです。そして彼らは、この大事な福音を、早く伝えなければならないという使命に燃え上がりました。
しかし、財布の中にはお金がありません。当時は、 一日中働いても50セントしか貰えませんでした。ジェームス・ホワイトは、草刈りの仕事をして旅費を作り、伝道の旅に出ました。伝道用のチラシを作るのにお金が必要でした。50セントをもらって、それで生活費と伝道用のチラシ代に分けて、チラシは手書きしてそれを配りました。
「無学な、ただの人」(使徒行伝4:13)と言われたイエス様の弟子たちが、福音を全世界に伝えたように、ほんとうに貧しい、無力な人々が永遠の福音を伝え始めたのでした。
ジョセフ・ベーツという人は、この福音を悟った後、伝道文書を書くことだけに専念していました。奥さんが夕食を作りたくて、「あなた、文だけ書いていてどうなるの?小麦粉を買うお金もないから、パンも作れないわ」「いや、このメッセージを早く書き上げることが先だ」「ああ、もう生きていけないわ」。こんな会話がしばしば聞かれました。しかし、伝道の熱は、燃え上がりました。
ジェームス・ホワイトは、体も丈夫ではないのに、肉体労働をして、一日働いて経費を作り、夕方には手を洗って、また伝道しに出かけ、伝道用のチラシを作って配りました。 そうして伝えられた福音を、今私たちが持っているのです。福音は、こうやって受け継がれてきたのです。