私の散歩コースに『ナンジャモンジャ』の木が植えてあります。
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毎年、春のこの時期になるとこの樹全体が真っ白い花で覆われます。
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花びらは細く繊細です。
今年もいつものように花が咲きました。
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花の時期は短く、「アッ」と言う間に花は落ちてしまうのです。
おそらく、今日の雨で花は落ちてしまうのでしょう。
花の命は儚いものです。
実は、この樹の名前を知ったのはほんの数年前のことでした。
近所の方から教えてもらい、
「へぇー、これがナンジャモンジャなんですねぇー… 初めて知りました!」
と、私は妙に感心しながら見上げたものでした。
つい先日、私が所属する山岳会の会長さんの奥様が運転される車に便乗させてもらった際にこの木を見て、
「えーっと、この木!名前ばよー忘るっ…(名前をよく忘れてしまう)」
と、言われました。
私はすかさず、
「ナンジャモンジャですよ!」
と、得意気に答えました。
「あーそうそう、ナンジャモンジャ、ナンジャモンジャ!」
と、奥様は名前を思い出されたようでした。
私も、何の疑いも無く『ナンジャモンジャ』が正式名称だとばかり思っていたのですが… 。
今日のブログを書くに当たり、スマホで検索してみると… 。
『ナンジャモンジャ』はそんな単純な樹では無かった訳で、ややこしい事になっていたのです。
ナンジャモンジャとは、特定の場所に生えている見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称。すなわち、特定の植物の種名ではない。ヒトツバタゴを指すことが多いが他の樹種の場合もある。あんにゃもんにゃとも呼ばれる。
他を見ると、
関東地方で、その地方には見られない種類の大木を指していう称。千葉県香取郡神崎町神崎神社境内のもの(クスノキ)、東京都明治神宮外苑のもの(ヒトツバタゴ)が名高く、…(中略)… 。一説に、仏教で論議のとき、質問を発する人を “難者” とか “門者” とかいうのからきた語という。
水戸黄門様まで登場する解説までありました。
ややこしい話は置いといて… 、
私の散歩コースに植えてある樹は、毎年この時期になると観る者の心を真っ新にしてしまうほど清らかな白い花を咲かせる。
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