お爺さんは山へ柴刈りに

東鳩会の開催概況

高価なJ1入学金

2008年11月16日 17時29分43秒 | Weblog
 J2モンテディオ山形を運営する社団法人山形21世紀協会の平成20年度臨時総会が、平成20年11月14日(金)開かれました。議事はJ1昇格に要する費用を盛り込んだ補正予算です。J1への入会金が6,300万円、J1会費が4,200万円、選手への成功報酬2,300万円それに選手の年俸の増などを平成21年4月までに支払うため、資金繰りに必要な20年度に1億円、21年度に2億円を借り入れするというものです。そして21年度には返済するというのです。これに対して、返済に充てる原資はJ1昇格積立金の5,500万円とJ2二位賞金1,000万円の計6,500万円が確定しているだけで、入場料収入、J分配金が増額なると言っても幾らなのか不確定なのです。収入の根幹をなす入場料収入は現在の入場者数を倍に見積っても1億円の増です。社団法人は借入金を計上できるのか?担保にする財産もないのに誰がお金を貸してくれるのか?J分配金はどの位になるのか?などを考えると完済できるのか鬼胎を抱きます。しかしながら総会の席上1つの質問もありませんでした。総会の出席者は県内の経済界をリードする企業人です。その方々が疑義を挟まないのだから心配ないのかも知れません。‘ルビコン河’に足を踏み入れたのだからもう戻れません。来年の結果を待つしかありません。Jリーグは多額のお金をかければ好成績を残せるのは常識になっております。しかし、山形県の経済状況から限界がありましたので、いろいろ模索しながら多額の資金を必要としない社団法人の運営形態を採用したようです。長続きさせるためにも身の丈に合ったチーム経営をしようとしたのですが……それにしても高価なJ1入学金!!

 摩訶不思議なことがありました。臨時総会が定刻より10分遅れて開会し、その直前に第3号議案が撤回されたのです。仄聞するところによれば、モンテディオ山形のチーム名改称も含めたモデルチェンジを専門家に依頼するものだったらしい。「多額の費用をかけてする必要なし」と理事会で否決されたのだそうです。今の経営で資金不足は分かるが、他に何が不足なのだろう。どうして県民公募のチーム名を変える必要があるのだろう。私には分らない。山形出身の選手が減ってきているのに加え、県民気質を無視する独断専行をするなら、最早県のチームと呼ぶのにふさわしくない。山形のチームなら山形県をもっと理解してほしいな~