平成25年12月2日(月)晴れ。天気予報に反して青空が広がり太陽が顔を見せました。エーユーくんからドライブを誘われ、途中上山温泉の‘春雨庵’を訪れました。
「江戸幕府の厳しい宗教統制に抗議した京都大徳寺の沢庵禅師は、寛永六年(1629年) 8月この上山に流されてきました」と由緒書きにあります。
「当時の藩主土岐頼行はこの地に小庵を建て居住させたところ、沢庵は殊の外この小庵がお気に入り自ら‘春雨庵’と命名し、花鳥風月を愛でながら配流の身を慰めた」と言われています。庵には‘春雨’の扁額が掲げてあります。
庵の中を覗くと正面には沢庵の尊像がライトを浴び鎮座しております。親しみやすそうな爺ちゃんです。
沢庵禅師の名から命名されたというたくあん漬けが上がり框においてあります。たくあん漬けの極意を授かろうと一切れ口に入れますと「しょっぱ~い!」「昔、高血圧症の人が多かったの分るな~」
茶人でもあった沢庵を偲び茶亭(望岳軒、聴雨亭)および茶庭が配されています。ここで頂くお茶の味はどんなものでしょうね。
花にぬる胡蝶の夢をさまさじと ふるも音せぬ軒の春雨 / 沢庵禅師