お爺さんは山へ柴刈りに

東鳩会の開催概況

東鳩会震災の現在を知る・・・語り部バス

2014年11月12日 15時48分31秒 | Weblog

  東鳩会の南三陸現状見学は総会・懇親会の終わった翌平成26年11月10日(月)、‘震災を風化させないためにと’ホテル観洋の用意する語り部バスで行われました。

 何事もなかったかのように今日も志津川湾に朝日が昇ります。東北の夜明けです!日本の夜明けです!

 遠くに南三陸町の町並みを望みますが、灯りの一つもなくひっそりとしています。震災の死者・行方不明者は789名、人口17,666名の約4.5%にあたります。建物被害は3,311戸で中心部の約8割、全体の約62%が流出したそうです。

 高台の名倉中学校でも一階まで津波が押し寄せたそうです。時計は地震の発生時刻で止まったままです。海際の名倉小学校は津波に流されたそうですが、犠牲者はなかったそうです。

 街一番高い三階建ての集会施設高野会館です。震災当日宴会などを楽しんでいた300余名の方が、屋上で膝まで海水につかりながら恐れおののき一晩を明かしたいたそうです。

 復興で目を見張るのは防潮堤です。このどでかい異様な構築物は周りの風景にミスマッチです。自然の力に逆らわず逃げる方法はないのでしょうか?

 南三陸町の防災庁舎です。三階の上まで高さ12m、塔の上まで15mそれがすっぽり水を被り、40余名の人が亡くなり生存者は僅か10名足らずだったそうです。

 津波の恐ろしさを物語ります。当時の阿鼻叫喚の地獄絵図が記憶の中に蘇ります。千羽鶴が哀れを誘います。櫛比していた家々の跡形もありません。

 ここに役場の庁舎が建っていたのでしょう。土台の痕で容易に知ることができます。

 仙台駅前到着すると幹事が忙しく動き出します。「お土産まであるんだって!」

 お土産は気仙沼名物‘ふかひれスープ’です。幹事の隠し言葉「風化非礼」(風化させたら非礼ですぞ!)かな?

 お姫様たちは、今日も‘群竹会’の連ちゃんだそうです。「タフでですね!恐れ入谷の鬼子母神です。今夜はゆっくり楽しんでください。さようなら!」来年必ず元気に会いましょう!