平成26年12月9日(火)晴れそして温い。式年遷宮の翌年は‘おかげ年’といい、特別にご利益があるとされ、しかも、今年は60年周期でやってくるともいわれる‘おかげ参り’の年に当たるそうです。この時ばかりとお伊勢参りに出掛けました。畢生に一度はお伊勢参りと昔からの習いです。

豊受大神宮(外宮)に参拝します。北御門口(きたみかどぐち)から日除橋(ひよけばし)を望みます。

まがたま池には舞台もあります。水の濁りが気になります。

池の中には瑞鳥の鶴が待っててくれます。瑞兆が現れそうです。

純白の御幌(みとばり)が垂れる外宮正宮に参拝します。外宮の御祭神は天照大御神が丹波国からお迎えした食の守護神・豊受大御神です。

皇大神宮(内宮)参拝のため宇治橋を渡ります。

俗界と聖界を分ける五十鈴川です。

玉砂利の参道を進みます。

五十鈴川の御手洗場(みたらし)で心身を清めて参拝順路に着きます。

純白の御幌が垂れる内宮正宮に慎んで参拝します。内宮には皇室の御祖神(みおやのかみ)である天照大神が祀られています。

黄金に輝く正殿を遥拝します。〈なにごとの おはしますかはしらねども かたじけなさになみだこぼるる〉今から八百余年もの昔、西行法師が詠んだ歌が解るような気がするから不思議です。

伊勢から熊野に足を延ばします。熊野川の河口にある熊野速玉大社に参拝します。

熊野那智大社への道すがら‘なでしこジャパン記念モニュメント’に邂逅します。神武天皇を熊野から大和へ道案内したという‘八咫烏’は日本サッカー協会のエンブレムです。なでしこジャパンが必勝祈願に熊野那智大社参拝した記念に建立したそうです。佐々木監督はじめ各選手の足跡が刻まれていますが、なるほど大きいく力強さがあります。。

熊野古道の大門坂を古人を偲んで歩みます。なかなか手ごわい道のりです。

133メートルの高さから落ちる三筋の滝は那智山信仰の原点でもある那智の滝です。神々しさより美しさを感じます。

熊野那智大社に家内安泰をお願いするとともに、モンテディオ山形の天皇杯優勝も祈願します。長い石段を登りつめ漸く辿り着いた艱難を神様は知ってる筈です。

青岸渡寺は那智大社と並んで立っています。ここの鰐口には秀吉寄進の名が刻まれているそうです。

青岸渡寺の三重塔と那智の滝は一幅の絵になります。

今夜の泊りは勝浦温泉ホテル浦島・日昇館です。島全体がホテルになっており船で渡ります。

このホテルの売りは洞窟温泉です。入浴すれば帰りを忘れてしまうといわれる大洞窟温泉・忘帰洞です。瞬く星を眺め、波の音を耳にする露天風呂です。

洞窟温泉・玄武洞も忘帰洞と同じように海に開かれた風呂ですが、浴槽が小型です。日の出頃は奇麗だろうなと想い浮かべ、今日一日酷使した体を癒します。明日はまた雪国へ帰ります。

今日は阪和自動車道を伊丹空港目指しバスはひたすら走ります。串本町の名勝橋杭岩で小休止です。大島まで約850mにわたって続く、大小40余りの奇岩群です。

♫ ここは串本向かいは大島 中を取り持つ巡行船よ~と歌われましたが、今、中を取り持つ大島大橋を遠くに望みます。
いよいよ帰路一直線です。窓越しの柔らかい陽ざしにまどろみながらバスに揺られます。