茨木のり子さんの詩集で、童話屋の田中和雄さんが選んだ35編が載っています。一番最初は有名な「自分の感受性くらい」の詩だが、この詩の最初の段落の「ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて」(12頁)が心に触れたものがあった。
たまには、心の踊り場としての詩集もいいかもしれない。 . . . 本文を読む
当時大阪高検公安部長であった著者は、検察の調査活動費が裏金化し、幹部の飲食代になっている実態を実名でマスコミに告発する直前に、「微罪」で逮捕されてしまった。そして、裁判の結果、1年数ヶ月間服役することとなった。その一連の経過が本書に記されいる。
著者は「大手マスコミの怠慢が検察の暴走を許した一面があるのではないだろうか」(191頁)と控え目に批判するが、その批判は届かないだろう。なぜなら、犯罪ニュ . . . 本文を読む