各報道によれば、中国でも民主化運動(ジャスミン革命と称される)が表だった形で展開されているらしい。果たして、対応仕方により中国からの投資や中国市場へのアクセスが影響を受けるので、各国の対応がまだよくわからない。それでも、断固民主化支持を掲げる国が出てくれることを望む。それによって、その運動に力を与えるに違いないからだ。 . . . 本文を読む
拉致被害者で日本に戻ってこれた蓮池薫さんの兄である蓮池透さんの著書である。以前、家族会の事務局長を就いていたが現在は辞めている。その理由は、拉致問題解決のための「運動のありように疑問をもった」ため、その運動から「少し距離を置くようになった」からのようである(3頁)。
現在、日朝間の交渉が行き詰っていて進んでいないことから、その運動が拉致被害者救出よりも北朝鮮の現体制の打倒を主目的とする人々の影響 . . . 本文を読む
本書の目的は、近現代の国際政治において、中東地域の問題の原因を明らかにすること、国際政治に対する中東の指導者の「巧みな処世術」、及び中東の人々が目指している社会像を示すことである(12頁)。
最後の章『メディアとアイデンティティー』で、インターネットや衛星放送等の新しいメディアを通じて、現実の国境を越えた「ヴァーチャルなコミュニティ」の出現を紹介しているが(12頁)、その出現が現在進行中の中東の . . . 本文を読む