左目を数十万人に一人という珍しいガンのために摘出してから「見えてきたもの」が書かれています。本書の内容は『ピーコ伝』とも重なりますが、本書はあくまでも左目を摘出した後のことが中心となっています。
「着る服や色は、その人の気持ちを表している」(137頁)ということなので、服装には気をつけないといけないのでしょうが、できそうにない。 . . . 本文を読む
本書では、14世紀のから1990年代までの沖縄の歴史の概要がわかる。第3章「沖縄戦と住民の記録」の「五 住民の証言」は読むのがとても辛かった。日本軍は住民から労働力や食糧を提供させるだけでなく、確たる証拠ないのに「スパイ容疑」で殺害したり、敵に見つかる恐れがあると言って泣く乳幼児をその親に殺害を強要するなど、本当に沖縄戦は住民にとって地獄そのものだったと容易に想像できる。
そして、今も沖縄には基地 . . . 本文を読む