飛行し続けて20分が経った頃、ラウラ達は目標の空域に到達した。
まだ未開拓な地域であり、地球人が開発した形跡もなく・・・・
人類が惑星エデンに入植する以前の姿を保っていた。
大型のサウロ・バード「スカイリブ」が飛んでおり至って敵がいる気配がない。
衛星写真でたまたま見つかったらしいが、正直見間違えじゃないかと思った。
「見えたぞ、新統合軍だ!」
「まだ撃つなよ、連中まだ気がついてない!それに数が少ない、連中はパトロール隊だ・・・」
「はっ」
小さな島の森林地帯に旧式の2K22ツングースカとリガードが潜伏していた。
本拠地のある地点を守る為に設置された対空陣地であり・・・・・
惑星エデンに逃れたゼントラーディ軍に所属するリガードと共に警戒していた。
敵の本隊であれば攻撃を仕掛けようと考えてはいたが・・・・
ラウラ達の部隊はパトロール部隊規模であり、攻撃を仕掛ければ・・・・
陣地を露呈させる事になってしまうのでやり過ごそうと考えた。
だが、その考えは一瞬で崩壊した。
マックス「そこか!」
吉野大樹「ジーナス大尉・・・・・何を?おわっ」
「くそ見つかったか・・・・・」
突然、マックスが森林地帯に向けてミサイルを発射し敵を炙り出した。
対空陣地が破壊されたのか、爆発の中から2機のリガードが飛び出し・・・・
周辺の対空陣地から対空砲火や迎撃ミサイルによる攻撃が始まり・・・・
デストロイド・オクトスやリガード、ヌージャデル・ガーの編隊が襲ってきた。
数はそれほど多くはない為やれない事ではない・・・
ラウラはバトロイド形態に変形し敵機を迎撃した。
「この動き、クァドラン・・・・・」
「元直衛艦隊のエースか・・・・マイクローンに下ったか!」
バトロイド形態に変形し戦うラウラの姿を見てゼントラーディ兵の一人は・・・
直衛艦隊所属の出身の兵士であると見抜いた。
今のラウラの戦い方はまるでクァドラン・ローのようであり・・・・
ゼントラーディ軍出身の兵士であれば、ある程度分かる事で・・・・
可変戦闘機に乗り換えても分かる事であった。
ラウラ「初実戦とは言え5機、出来ない事ではない。つい最近、ミリアとやりあえたんだから!」
実戦部隊における初陣にて確実な戦果をあげていったラウラは自信を持った。
月面で可変戦闘機パイロットとしての初陣の経験があるが・・・・
元々のラウラの戦闘能力や兵士としての経験も合わさっており・・・
ベテランの可変戦闘機パイロットよりも実力が上回っていた。
また1機.また1機と次々に敵機を撃墜し・・・・
少しずつだが、少し前の感覚を取り戻していった。
マックス「流石はミリアと上手くやりあったゼントラーディのエースですね。今後の成長が楽しみですよ。」
吉野大樹「まだまだ軍人としては未熟さの強い生意気な奴ですよ。」
マックス「ははははは、ゼントラーディ人の女の子は生意気であった方が可愛いもんですよ。」
次々と敵機を撃墜するラウラの姿にマックスは称賛した。
大樹は地球人の軍人としてまだまだ未熟であり、結構生意気だと苦言を言ったが・・・
ゼントラーディ人の女の子は生意気である方が丁度いいと発言した。
生意気な性格ではあるが、それはそれで可愛げがあり・・・
その上軍人としての技能が高い所は結構魅力的で頼りになる・・・・
ゼントラーディ人の妻ミリアと結婚したマックスはそう思っていた。
そんな二人を横目にラウラの背後に1機のSvー52がついた。
反応に気がつき、バトロイドに変形して迎撃しようとしたが・・・・・
Svー52は突然何者かの攻撃を受け爆散した。
神楽少尉「ベルタリア准尉、昔の感覚を思い出したと言っても後ろががら空きですよ!」
ラウラ「がら空きか・・・・・すいません。」
神楽少尉「昔ゼントラーディのエースだったか知りませんが、気持ちが怠慢ですよ。」
ラウラ「むっ!!」
Svー52を撃墜したのは神楽であり・・・・・
ファイター形態でラウラの横を通りすぎると怠慢だと言い放った。
気持ちが怠慢だと言われたラウラは腹がたち・・・・・
なんだあいつ、人が気にしている事をわざわざ言う嫌な奴だと思いつつ
再びファイター形態に変形して戦場へ戻った。
戦場に戻ったラウラは神楽がガウォーク形態に変形し・・・・
地上の対空陣地や戦闘車両を破壊する光景を目撃した。
ラウラ「あいつ・・・・模擬戦の時よりもイキイキとしてるな・・・・
対空陣地や戦闘車両を破壊する神楽の動きは模擬戦の時よりイキイキとしていた
模擬戦の時よりもキビキビとしていて海面スレスレの移動しながら
攻撃を仕掛けてくる対空陣地と戦闘車両を破壊・・・・・・
リガードやSvー52が神楽の側面より仕掛けてくるが・・・・
バトロイドに変形し上手く迎撃し撃墜した。
神楽少尉「ベルタリア准尉、これが地球流の戦い方です。」
ラウラ「何が地球流よ!嫌な感じするわね。」
神楽少尉「私は別にそんなつもりじゃ・・・・」
華々しい活躍を見せた神楽の発言にラウラは嫌味だと思った。
地球流とドヤ顔で言う事か?なんでわざわざ私に言うのか?と・・・・・
モニター越しで言う必要があるのかと嫌味に感じるし不快に感じ
何が地球流だ・・・・強さ誇って私を下手に見ているのかと不満に思った。
ギスギスした状況の中、大樹が割り込んできた。
吉野大樹「神楽、今のはお前が悪いな。逆にラウラが同じ事をしたら許せるのか?」
神楽少尉「それは・・・許せませんね。」
吉野大樹「発言はある程度深く発言しないとダメだぞ、相手も不幸になるどころか自分自身も不幸になってしまうからな。」
神楽少尉「はい・・・・・ベルタリア准尉、すいませんでした。」
ラウラ「いえ・・・・・・謝ってもらっただけでも十分です・・・・はい・・・・」
二つの会話を聞いていた大樹は神楽に非があると指摘・・・・・
今の自分の言動が自分の立場だったら許せるのかと質問し・・・・
指摘された神楽は自身の立場で考えたのか、大樹からの質問に許せないと解答して・・・
ラウラに対し軽く謝罪した・・・・
自身の軽々しい発言や立ち振舞いは相手に反発を生む・・・・
部隊内でそういったトラブルはあって欲しくないと大樹は思っていた。
マックス「ハンター小隊の皆さん、ここが戦場である事をお忘れなく!敵の攻勢が激しくなってきました、ある程度相手に損害を与えたら撤退します。」
そうした中、マックスの指示がラウラ達を現実に引き戻した。
今は生死が分かれる戦場で戦っており、のんびり話し合いをしている暇もない。
2K22ツングースカや対空戦闘車両がラウラ達に向かって今も攻撃を仕掛けている。
更に増援のSvー52の編隊2個中隊が来襲した。
ラウラ「ゼントラーディ軍なら分かるけど、何故これほどの戦力があるの?」
吉野大樹「武器の密売人・・・・軍の内通者まさかな・・・・」
マックス「その可能性はありえますよ、反乱勢力がこれ程優れた装備を持ってるのは何者かが武器を横流ししている証です。一体誰が流しているのかまでは分かりませんが・・・」
資金的にも劣り正規軍並の技術のない反統合勢力が・・・・・
比較的に最新鋭な機体や数多くの車両などの装備を持つ事はあり得ない話だ・・・・
ゼントラーディ軍のはぐれ部隊と合流しているとは言えこれ程の戦力を持つのは
軍内部や軍需産業からの内通による流出か密売人が関与している可能性が高い。
一体誰が何のために流出させているのか?・・この場にいる面々は分からない
ただ、分かる事は流出させる事によって利益を得ている者がいると言う事だ・・・
とは言え、今の状況は多勢に無勢・・・・・・
流石にこれ以上戦うのは厳しい状況に陥った。
その時であった。
「こちら新統合軍カナール大隊、ダンシング・スカル聞こえるか?」
マックス「こちらダンシング・スカルのマクシミリアン・ジーナス、聞こえています。」
「これより我々は掃討作戦に入る、ただちに撤退されたし。」
マックス「了解」
本来反統合勢力基地を掃討する新統合軍部隊であるカナール大隊が来援した。
カナール大隊は可変戦闘機VFー5Bコルセアを有する空軍部隊であり
モハーヴェ中隊.テハチャピ中隊などで構成された精鋭部隊であった。
VFー5コルセアの他に爆装したVAー3インベーダーや・・・・
何処からか加わったのか最新鋭機VFー5000スターミラージュの中隊も加わっており
かなりの大部隊になっていた。
マックス「これより我が隊はニューエドワーズ基地に帰還する、後はカナール大隊に任せます!」
吉野大樹「了解、神楽.ラウラ聞いての通りだ・・・・・敵の追撃を振り切りニューエドワーズ基地に帰還するぞ!」
カナール大隊の来援によりラウラ達が威力偵察する意味が無くなったので・・・
ニューエドワーズ基地に帰還する事を決めた。
既にラウラ達が使った弾薬やミサイルの数は半数以上使っており・・・・・
これ以上自分達より上回る反統合勢力を相手に戦闘するのは不可能であり・・・・
丁度いいタイミングでカナール大隊が来て内心助かったと思った。
ラウラ自身、まだやり足りてない感じではあったが・・・・
特に不満もなくすんなりと命令に従った。
「くそ新統合政府の犬め!逃げるのか!」
自走式高射機関砲シルカが撤退するラウラ達の背後から強襲した。
銃弾は幸いラウラの機から逸れそのまま飛んでいった。
シルカはこれ以上銃撃を加える事はなかった。
その後、ラウラ達と入れ替わるようにカナール大隊が攻撃を開始した。
攻撃は3時間かけて行われ、周囲の反統合勢力の拠点に打撃を与えたが・・・
完全に破壊しきれておらず、残存する機体はまだ残っている拠点に潜伏した。
まだまだ戦いは続きそうであるが大打撃を被ったので・・・・
惑星エデンにおける反統合勢力の活動力は弱まった。
ラウラ「まだ続くんですよね。」
吉野大樹「敵に打撃は与えたが、完全にアジトは潰しきってない。今後も現地軍の掃討戦は続くだろうな。」
ラウラ達は無事ニューエドワーズ基地に到着し休息を取り談笑していた。
カナール大隊がラウラ達が見つけ出した対空陣地と敵部隊は・・・・
VAー3インベーダーの爆撃などにより壊滅はしたが・・・・・
反統合勢力の拠点は完全に潰しきっておらず残存する部隊は今後も戦い続けるであう
ましてや合流したであろうゼントラーディ軍はぐれ部隊の艦艇は見つかってない。
神楽少尉「とは言え月面軍直下の宇宙軍予備艦隊の我々が長々と居座って相手にする連中じゃない。これはエデン軍の仕事だ!」
吉野大樹「神楽・・・・・本当の事だとしてもその物言い反発を生むからやめておいた方がいいぞ。」
神楽少尉「すいません。」
ラウラと大樹の会話する中で腕を組みながら無言であった神楽は・・・・
月面軍直下のアンサーズ中隊がいつまでも相手にする連中ではなく・・・
惑星エデン防衛の任を担っているエデン軍の仕事だと言いはなった。
流石に発言がキツいと感じたのか大樹は神楽に注意した。
吉野大樹「今後、我々が惑星エデンに滞在している間下手したら駆り出される可能性はあるが・・・基本的には我々の仕事ではない。」
ラウラ「ミリア達は・・・・・・」
吉野大樹「ダンシング・スカル隊はテストの傍ら兼任してるからな・・・・」
ラウラ「そう・・・でしたね・・・・特殊部隊であるし・・・・・」
アンサーズ中隊の仕事にないにせよ・・・
最新鋭機のテストに参加しているダンシング・スカルは別である。
ダンシング・スカルの任務は銀河各地の反統合勢力の掃討であり・・・・
一般部隊では困難な任務を請け負ってる程の精鋭部隊で・・・・
ましてや今はテスト中なので、テスト機の実戦テストも実施してしまう事もある。
マックスやミリア達はしばらく惑星エデンに滞在し・・・・・
ダンシング・スカルの任務をやりつつVFーXー10改革のテストを続けるつもりだ。
ラウラ「でも、これ以上何も出来ないだなんて不満だわ。」
吉野大樹「命令があればやるしかないが、基本的に俺達の任務は仮想敵役(アグレッサー)だからな。反統合勢力の掃討任務ではないからな。」
月面基地所属の一般部隊であるラウラ達は黙って見てるしかなかった。
アンサーズ中隊の任務は仮想的敵役・・・・・アグレッサーで・・・
はぐれゼントラーディや反統合勢力に対しての掃討任務は管轄外であり・・・
基本的に関わる事はない。
ラウラは新統合軍内部の組織の縛りに不満を感じた。
まだ未開拓な地域であり、地球人が開発した形跡もなく・・・・
人類が惑星エデンに入植する以前の姿を保っていた。
大型のサウロ・バード「スカイリブ」が飛んでおり至って敵がいる気配がない。
衛星写真でたまたま見つかったらしいが、正直見間違えじゃないかと思った。
「見えたぞ、新統合軍だ!」
「まだ撃つなよ、連中まだ気がついてない!それに数が少ない、連中はパトロール隊だ・・・」
「はっ」
小さな島の森林地帯に旧式の2K22ツングースカとリガードが潜伏していた。
本拠地のある地点を守る為に設置された対空陣地であり・・・・・
惑星エデンに逃れたゼントラーディ軍に所属するリガードと共に警戒していた。
敵の本隊であれば攻撃を仕掛けようと考えてはいたが・・・・
ラウラ達の部隊はパトロール部隊規模であり、攻撃を仕掛ければ・・・・
陣地を露呈させる事になってしまうのでやり過ごそうと考えた。
だが、その考えは一瞬で崩壊した。
マックス「そこか!」
吉野大樹「ジーナス大尉・・・・・何を?おわっ」
「くそ見つかったか・・・・・」
突然、マックスが森林地帯に向けてミサイルを発射し敵を炙り出した。
対空陣地が破壊されたのか、爆発の中から2機のリガードが飛び出し・・・・
周辺の対空陣地から対空砲火や迎撃ミサイルによる攻撃が始まり・・・・
デストロイド・オクトスやリガード、ヌージャデル・ガーの編隊が襲ってきた。
数はそれほど多くはない為やれない事ではない・・・
ラウラはバトロイド形態に変形し敵機を迎撃した。
「この動き、クァドラン・・・・・」
「元直衛艦隊のエースか・・・・マイクローンに下ったか!」
バトロイド形態に変形し戦うラウラの姿を見てゼントラーディ兵の一人は・・・
直衛艦隊所属の出身の兵士であると見抜いた。
今のラウラの戦い方はまるでクァドラン・ローのようであり・・・・
ゼントラーディ軍出身の兵士であれば、ある程度分かる事で・・・・
可変戦闘機に乗り換えても分かる事であった。
ラウラ「初実戦とは言え5機、出来ない事ではない。つい最近、ミリアとやりあえたんだから!」
実戦部隊における初陣にて確実な戦果をあげていったラウラは自信を持った。
月面で可変戦闘機パイロットとしての初陣の経験があるが・・・・
元々のラウラの戦闘能力や兵士としての経験も合わさっており・・・
ベテランの可変戦闘機パイロットよりも実力が上回っていた。
また1機.また1機と次々に敵機を撃墜し・・・・
少しずつだが、少し前の感覚を取り戻していった。
マックス「流石はミリアと上手くやりあったゼントラーディのエースですね。今後の成長が楽しみですよ。」
吉野大樹「まだまだ軍人としては未熟さの強い生意気な奴ですよ。」
マックス「ははははは、ゼントラーディ人の女の子は生意気であった方が可愛いもんですよ。」
次々と敵機を撃墜するラウラの姿にマックスは称賛した。
大樹は地球人の軍人としてまだまだ未熟であり、結構生意気だと苦言を言ったが・・・
ゼントラーディ人の女の子は生意気である方が丁度いいと発言した。
生意気な性格ではあるが、それはそれで可愛げがあり・・・
その上軍人としての技能が高い所は結構魅力的で頼りになる・・・・
ゼントラーディ人の妻ミリアと結婚したマックスはそう思っていた。
そんな二人を横目にラウラの背後に1機のSvー52がついた。
反応に気がつき、バトロイドに変形して迎撃しようとしたが・・・・・
Svー52は突然何者かの攻撃を受け爆散した。
神楽少尉「ベルタリア准尉、昔の感覚を思い出したと言っても後ろががら空きですよ!」
ラウラ「がら空きか・・・・・すいません。」
神楽少尉「昔ゼントラーディのエースだったか知りませんが、気持ちが怠慢ですよ。」
ラウラ「むっ!!」
Svー52を撃墜したのは神楽であり・・・・・
ファイター形態でラウラの横を通りすぎると怠慢だと言い放った。
気持ちが怠慢だと言われたラウラは腹がたち・・・・・
なんだあいつ、人が気にしている事をわざわざ言う嫌な奴だと思いつつ
再びファイター形態に変形して戦場へ戻った。
戦場に戻ったラウラは神楽がガウォーク形態に変形し・・・・
地上の対空陣地や戦闘車両を破壊する光景を目撃した。
ラウラ「あいつ・・・・模擬戦の時よりもイキイキとしてるな・・・・
対空陣地や戦闘車両を破壊する神楽の動きは模擬戦の時よりイキイキとしていた
模擬戦の時よりもキビキビとしていて海面スレスレの移動しながら
攻撃を仕掛けてくる対空陣地と戦闘車両を破壊・・・・・・
リガードやSvー52が神楽の側面より仕掛けてくるが・・・・
バトロイドに変形し上手く迎撃し撃墜した。
神楽少尉「ベルタリア准尉、これが地球流の戦い方です。」
ラウラ「何が地球流よ!嫌な感じするわね。」
神楽少尉「私は別にそんなつもりじゃ・・・・」
華々しい活躍を見せた神楽の発言にラウラは嫌味だと思った。
地球流とドヤ顔で言う事か?なんでわざわざ私に言うのか?と・・・・・
モニター越しで言う必要があるのかと嫌味に感じるし不快に感じ
何が地球流だ・・・・強さ誇って私を下手に見ているのかと不満に思った。
ギスギスした状況の中、大樹が割り込んできた。
吉野大樹「神楽、今のはお前が悪いな。逆にラウラが同じ事をしたら許せるのか?」
神楽少尉「それは・・・許せませんね。」
吉野大樹「発言はある程度深く発言しないとダメだぞ、相手も不幸になるどころか自分自身も不幸になってしまうからな。」
神楽少尉「はい・・・・・ベルタリア准尉、すいませんでした。」
ラウラ「いえ・・・・・・謝ってもらっただけでも十分です・・・・はい・・・・」
二つの会話を聞いていた大樹は神楽に非があると指摘・・・・・
今の自分の言動が自分の立場だったら許せるのかと質問し・・・・
指摘された神楽は自身の立場で考えたのか、大樹からの質問に許せないと解答して・・・
ラウラに対し軽く謝罪した・・・・
自身の軽々しい発言や立ち振舞いは相手に反発を生む・・・・
部隊内でそういったトラブルはあって欲しくないと大樹は思っていた。
マックス「ハンター小隊の皆さん、ここが戦場である事をお忘れなく!敵の攻勢が激しくなってきました、ある程度相手に損害を与えたら撤退します。」
そうした中、マックスの指示がラウラ達を現実に引き戻した。
今は生死が分かれる戦場で戦っており、のんびり話し合いをしている暇もない。
2K22ツングースカや対空戦闘車両がラウラ達に向かって今も攻撃を仕掛けている。
更に増援のSvー52の編隊2個中隊が来襲した。
ラウラ「ゼントラーディ軍なら分かるけど、何故これほどの戦力があるの?」
吉野大樹「武器の密売人・・・・軍の内通者まさかな・・・・」
マックス「その可能性はありえますよ、反乱勢力がこれ程優れた装備を持ってるのは何者かが武器を横流ししている証です。一体誰が流しているのかまでは分かりませんが・・・」
資金的にも劣り正規軍並の技術のない反統合勢力が・・・・・
比較的に最新鋭な機体や数多くの車両などの装備を持つ事はあり得ない話だ・・・・
ゼントラーディ軍のはぐれ部隊と合流しているとは言えこれ程の戦力を持つのは
軍内部や軍需産業からの内通による流出か密売人が関与している可能性が高い。
一体誰が何のために流出させているのか?・・この場にいる面々は分からない
ただ、分かる事は流出させる事によって利益を得ている者がいると言う事だ・・・
とは言え、今の状況は多勢に無勢・・・・・・
流石にこれ以上戦うのは厳しい状況に陥った。
その時であった。
「こちら新統合軍カナール大隊、ダンシング・スカル聞こえるか?」
マックス「こちらダンシング・スカルのマクシミリアン・ジーナス、聞こえています。」
「これより我々は掃討作戦に入る、ただちに撤退されたし。」
マックス「了解」
本来反統合勢力基地を掃討する新統合軍部隊であるカナール大隊が来援した。
カナール大隊は可変戦闘機VFー5Bコルセアを有する空軍部隊であり
モハーヴェ中隊.テハチャピ中隊などで構成された精鋭部隊であった。
VFー5コルセアの他に爆装したVAー3インベーダーや・・・・
何処からか加わったのか最新鋭機VFー5000スターミラージュの中隊も加わっており
かなりの大部隊になっていた。
マックス「これより我が隊はニューエドワーズ基地に帰還する、後はカナール大隊に任せます!」
吉野大樹「了解、神楽.ラウラ聞いての通りだ・・・・・敵の追撃を振り切りニューエドワーズ基地に帰還するぞ!」
カナール大隊の来援によりラウラ達が威力偵察する意味が無くなったので・・・
ニューエドワーズ基地に帰還する事を決めた。
既にラウラ達が使った弾薬やミサイルの数は半数以上使っており・・・・・
これ以上自分達より上回る反統合勢力を相手に戦闘するのは不可能であり・・・・
丁度いいタイミングでカナール大隊が来て内心助かったと思った。
ラウラ自身、まだやり足りてない感じではあったが・・・・
特に不満もなくすんなりと命令に従った。
「くそ新統合政府の犬め!逃げるのか!」
自走式高射機関砲シルカが撤退するラウラ達の背後から強襲した。
銃弾は幸いラウラの機から逸れそのまま飛んでいった。
シルカはこれ以上銃撃を加える事はなかった。
その後、ラウラ達と入れ替わるようにカナール大隊が攻撃を開始した。
攻撃は3時間かけて行われ、周囲の反統合勢力の拠点に打撃を与えたが・・・
完全に破壊しきれておらず、残存する機体はまだ残っている拠点に潜伏した。
まだまだ戦いは続きそうであるが大打撃を被ったので・・・・
惑星エデンにおける反統合勢力の活動力は弱まった。
ラウラ「まだ続くんですよね。」
吉野大樹「敵に打撃は与えたが、完全にアジトは潰しきってない。今後も現地軍の掃討戦は続くだろうな。」
ラウラ達は無事ニューエドワーズ基地に到着し休息を取り談笑していた。
カナール大隊がラウラ達が見つけ出した対空陣地と敵部隊は・・・・
VAー3インベーダーの爆撃などにより壊滅はしたが・・・・・
反統合勢力の拠点は完全に潰しきっておらず残存する部隊は今後も戦い続けるであう
ましてや合流したであろうゼントラーディ軍はぐれ部隊の艦艇は見つかってない。
神楽少尉「とは言え月面軍直下の宇宙軍予備艦隊の我々が長々と居座って相手にする連中じゃない。これはエデン軍の仕事だ!」
吉野大樹「神楽・・・・・本当の事だとしてもその物言い反発を生むからやめておいた方がいいぞ。」
神楽少尉「すいません。」
ラウラと大樹の会話する中で腕を組みながら無言であった神楽は・・・・
月面軍直下のアンサーズ中隊がいつまでも相手にする連中ではなく・・・
惑星エデン防衛の任を担っているエデン軍の仕事だと言いはなった。
流石に発言がキツいと感じたのか大樹は神楽に注意した。
吉野大樹「今後、我々が惑星エデンに滞在している間下手したら駆り出される可能性はあるが・・・基本的には我々の仕事ではない。」
ラウラ「ミリア達は・・・・・・」
吉野大樹「ダンシング・スカル隊はテストの傍ら兼任してるからな・・・・」
ラウラ「そう・・・でしたね・・・・特殊部隊であるし・・・・・」
アンサーズ中隊の仕事にないにせよ・・・
最新鋭機のテストに参加しているダンシング・スカルは別である。
ダンシング・スカルの任務は銀河各地の反統合勢力の掃討であり・・・・
一般部隊では困難な任務を請け負ってる程の精鋭部隊で・・・・
ましてや今はテスト中なので、テスト機の実戦テストも実施してしまう事もある。
マックスやミリア達はしばらく惑星エデンに滞在し・・・・・
ダンシング・スカルの任務をやりつつVFーXー10改革のテストを続けるつもりだ。
ラウラ「でも、これ以上何も出来ないだなんて不満だわ。」
吉野大樹「命令があればやるしかないが、基本的に俺達の任務は仮想敵役(アグレッサー)だからな。反統合勢力の掃討任務ではないからな。」
月面基地所属の一般部隊であるラウラ達は黙って見てるしかなかった。
アンサーズ中隊の任務は仮想的敵役・・・・・アグレッサーで・・・
はぐれゼントラーディや反統合勢力に対しての掃討任務は管轄外であり・・・
基本的に関わる事はない。
ラウラは新統合軍内部の組織の縛りに不満を感じた。