奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

室内の間取り構成のギアとしての開閉空間の考える余白をイメージする事は大切、部屋を仕切る壁と建具を融合する際にどのような暮らしのイメージと部屋の用途使い勝手を設計するのか。

2024年09月24日 | 暮らしの事イロイロ

引き戸の特徴を考えながら

生活に馴染む出入口をイメージする事。

※住宅建材設備メーカーPanasonic大阪ショールーム空間展示

 

室内の部屋間の出入りで重要な内装扉。

 

使うタイミングや使い方によって

昔ながらの「和室」のように使い分けが可能な

空間構成の間取り設計もあります。

※住宅建材設備メーカーPanasonic大阪ショールーム空間展示

 

広く使いつつも

条件に合わせて仕切るような

使い勝手も。

様々な形状やデザインと共に

その特徴にも良し悪しがあります。

住宅建材設備メーカーPanasonic大阪ショールーム開閉扉建材展示コーナー

 

どのような室内出入口が良いのかは

それぞれの暮らし方や出入りの頻度

間取り上の部屋構成

そしてデザインのも向きや

部屋の用途などにより

選択肢は様々ですが

壁に沿ってスライドする引き戸は

比較的出入りの際には

向きにとらわれずに

出入りしやすいので有効的です。

 

ですが、スライドさせる部分に壁が必要だったり

様々な制限も存在します。

 

間取りの計画時には

人が移動する「動線計画」と共に

扉の種類も重要な計画要素です。

 

引き戸のメリットのひとつは、

デッドスペースが生じにくいという事。

 

開き戸の場合は、

扉を奥ないし手前に開く為の

スペースが必要です。

 

ですからそのスペースに

物を置くと開閉の障害になりますし、

車いすでの出入りも不便です。

 

引き戸は換気をするときや、

物を運び込むときなど、

半開きや全開といったように、

好きに開けられる点もメリットです。

 

デメリットは、

床にレールを埋め込む場合には、

戸を滑らせる音が生じやすいので、

音に敏感な方は

寝室での利用などには注意が必要です。

 

またレールにほこりが

溜まるというのも悩ましい所です。

 

レールを上に埋め込む

吊り戸にした場合には、

レールを滑らせる音は

かなり改善されますし、

ほこりの問題もなくなります。

 

しかし吊り戸は

機密性が低くいので、

隙間風や音漏れなどの問題も

生じやすくなります。

 

音が大きく出る部屋には

気密性の観点から向かないケースもあります。

 

ですから

室内の開閉用建具選びは

デザイン面だけでなく、

建物の断熱性能や間取り、

ライフスタイルなども踏まえて

検討する必要があります。

 

扉だけではなくて

家全体と生活に視点を持った考え方は

大切です。

 

意識するだけで暮らしの質は

向上します。

 

細部からも

暮らしをイメージする事を

大切にと思います。

 

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屋根のカタチを意識しつつ断熱や遮熱性能面とメンテナンスからも設計アプローチを行いつつ風情を楽しむ屋根の選択肢と暮らしの趣を提案。

2024年09月24日 | 設計の事デザインの事

住まい造りの際の

屋根の重要性について。

 

 

※切妻屋根を提案してスッキリとした外観となる佇まいと雨仕舞いを意識つつ外壁保護も考えた形状提案のCGイメージパース

 

一見目立たない屋根ですが、

そのデザインが

家全体の印象を大きく左右します。

 

勿論雨漏りなどの原因や

老朽化した際のメンテナンスについても。


家をただの住居ではなく、

魅力的な空間に

変えつつもメンテナンスも容易に考える為には、

屋根のデザインにかんしても

重視する必要があります。

 

屋根のデザインがつくる家の個性

 

屋根は家のシルエットを形作り、

個性を際立たせる重要な要素です。

 

機能と美の融合

屋根は単なる雨よけではありません。
台風や地震など

自然災害からの保護、

防音、温度調整など

多機能を持ち合わせています。

 

そして、

これらの機能性と並行して、

屋根材の商品性能や

断熱材の性能値だけではなくて

状態や形状も

大きく差を生み出す要素となります。

 

家全体の環境デザインの面でも

重要な役割を果たします。

 

外観への影響

家の外観において、

屋根の色や形は決定的な要素です。

 

外壁と調和し、

周囲の景観とも溶け込むような

デザインの方向性を

考える事で、

家全体の美しさが引き立ちます。

 

個性の表現

屋根の形状や色は

家の「個性」を示す手段となります。

 

自分好みのスタイルを反映させることで、

ただの家ではなく、

自分らしい空間を創造できます。

 

多様な屋根の形状

屋根にはさまざまな形状があり、

それぞれ独特の特徴と魅力があります。

 

寄棟屋根は、

日本の伝統家屋のイメージを

思い起こさせます。

 

四方への傾斜が特徴で、

これにより雨水の排水が効率よく行われ、

外壁の汚れを最小限に抑えられます。

 

寄棟屋根は見た目の美しさだけでなく、

機能面でも優れています。

 

しかし、

換気に関しては特別な配慮が必要です。

 

適切な換気設備を設けることで、

湿気やカビの問題を防ぐことが可能です。

 

方形屋根は

寄棟屋根と似ていますが、

屋根の最高点が

一点に集中することが最大の違いです。

 

このデザインにより、

雨水の排水がさらに効率化され、

外壁の保護が向上します。

 

この形状は換気の面での課題を抱えており、

特殊な換気設備を

取り入れることで解決できますが、

その分コストが増加する可能性もあります。

 

切妻屋根は

そのシンプルな形状が特徴で、

現代の住宅にも適応しやすいデザインです。

 

この形状の最大の利点は、

雨漏りのリスクが低いことです。

 

また、

屋根の棟が少ないため、

メンテナンスが容易です。

 

軒の出を調整することで、

よりモダンな外観にすることも可能で、

幅広いデザインのニーズに応えられます。

 

片流れ屋根は、

その名の通り屋根が

一方向に傾斜しているのが特徴です。

 

このシンプルな形状により、

防水性に優れ、

雨漏りのリスクが非常に低いです。

 

また、

太陽光パネルの設置にも適しています。

 

しかし、

傾斜が大きい方向の外壁は、

日射や雨にさらされやすく、

外壁の劣化が早まる可能性があります。

 

陸屋根は、

その平らな形状が特徴で、

現代建築によく見られるスタイルです。

 

この屋根タイプは、

都市のスカイラインに溶け込む

モダンな外観を提供します。

 

しかし、

屋根の傾斜がほぼなくて

排水勾配程度、

傾斜が1/100~1/90などですから

防水処理には特に注意が必要です。


適切な防水処理を施すことで、

雨漏りのリスクを「最小限」に

抑えられます。

 

屋根は家の機能性だけでなく、

美観においても

中心的な役割を果たす要素です。

 

さまざまな形状から

自分の暮らす家に最適な状態を確認しつつ、

屋根の魅力を

最大限に活かして

性能面からも維持管理面からも

家の外観的要素

そして「法律」による規制の内容も加味して

イメージを考える事も大切にと思います。

 

暮らしを豊かにする要素に

屋根の持っている意味を

意識する事も大切にと思います。

 

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