暮らしの提案と
住まい造りにおいて
大切にしていること。
※住まい手さんの「ひととなり」から紐解いた暮らしの間取りと付加価値空間の一例
家づくりのスタートとして
大切にしていることは、
お互いを知るという事です。
休日は何をしているか、
好きな時間の過ごし方、
大切にしているもの、
趣味のこと。
勿論、
聞かせていただくだけではなく、
僕自身の事、
自分自身が住む家で
住まい造りにおいて
発注先選定での失敗や
工事中に失敗した事など
沢山話します。
どんな内容であっても、
一言一言に
その人があらわれていて、
その言葉の内側にあるものを
感じ取れるように
心掛けています。
そうしてお互いを知り、
価値観が通じると
相乗効果のように作用して
よりよい暮らしに関する
共通認識も生まれます。
共感と共創。
これが素晴らしい暮らしと
住まいをつくるために
大切なことだと
考えています。
家というよりは
暮らしを考えて
デザインする事を念頭に。
住まい手である家族や
暮らしに対して
暮らしの事柄を
整理整頓しながら
住まいというカタチを
意識していきます。
決して他と同じような
住まいではなく、
もちろん決まりきった
パターンもない、
その土地と環境、
暮らしぶりに関して
全くのオリジナルです。
洋服でいう
オーダーメイド同様に。
会話を重ねつつも
一つ一つを紐解きながら
丁寧に考えていく。
それは
建築家自身もそうですが
住まい手さんにとっても、
とても労力のかかることです。
ですが、
この過程こそが
「暮らしをつくる」ということに
他なりません。
よく結果が全てだ
ということもあるかと
思いますが
その過程において「過ごし方」が
より昇華される
結果が生まれます。
ここをきちんと
踏まえることによって、
住まいへの理解が生まれ、
この先の暮らし方に
価値が生まれるのだと
考えています。
暮らしをカタチにする
その「過程」を丁寧に考える。
この意識を最も大切に。
暮らしを楽しむという事に
近づくように。
ほんの少しでも
いいと思います。
心に余裕をもち、
家族との時間を大切にする。
暮らしの楽しさとは、
何気ない話、
何気ない日常にあると思います。
少しの余裕によって
拡張する毎日が
少しでも楽しく、
よりよく暮らしが変わる。
あたらしい生活が
かけがえのない
毎日となるように。
毎日が楽しい事ばかりでは
ないとは思います。
それぞれの暮らしの中にある
喜怒哀楽。
仕事や家庭の中、
自分自身の意識下での事柄。
様々なシーンで
いろいろな喜怒哀楽の
感情も生まれると思います。
家族だからいつも一緒
という訳でもなく
そういう時きもあれば、
一人で静かに
過ごしたい時もありますよね。
そういった
程よい距離感で
それぞれの時間、
それぞれの考え方で
家族としてのバランスを取りながら
寄り添って暮らせる
住まいであるようにと
考えています。
土地で感じとる。
光が入る、風が通る。
景色がよい場所、
居心地の良い場所。
気候風土、地域性。
豊かな暮らしをつくるには、
家とともに
土地も大切な要素となります。
豊かさは外にあるという事。
自然、空気、
光と風を吟味して、
いかに中に取り込むか。
この塩梅で、
住まいの豊かさは
決まってくるといっても
過言ではありません。
勿論人工的に生み出す事の出来る
程よい環境計画も大事ですが
そういった「そこにある環境」も
良い意味で
暮らしに取り入れるように。
日向ぼっこして、
そこで寝てみると
いろんなことがわかります。
目に見えるもの、
感じるもの。
家というカタチを
つくるだけではなく、
土地の内容、
敷地の環境を掘り下げて
暮らしのカタチを
よりよく考えています。
風景になじむように。
家とは暮らしを営む場所
であるとともに、
風景の一部とも成り得ます。
その豊かな風景をつくるには、
家の計画で切り離されがちな
外構・造園工事を、
ある程度は設計段階から
一体に計画し、
硬い素材でつくられた
建築の輪郭を
和らげてあげることが
大切なのだと思います。
また丁寧に考えられた
植栽や塀は、
外との程よい距離感を生み、
守られている安心感を
与えてくれると思います。
暮らしにおける
様々なシーンを
どのように思い浮かべ考えますか?
想像する暮らしのシーンを
どれだけ丁寧に
カタチにするべきなのかを
意識してみませんか?。
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