奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

(仮称)和モダンの深い味わいを程よく感じる光井戸と室内に暮らしの庭がある家新築工事、暮らしの雰囲気をどのようにカタチにするべきか毎回設計の工夫を住まい手さんの人生観と共に提案。

2024年11月12日 | (仮称)和モダンの深い味わいを程よく感じる光井戸と室内に暮らしの庭がある家

(仮称)和モダンの深い味わいを程よく感じる光井戸と室内に暮らしの庭がある家新築工事。

奈良県橿原市内で建築中の

注文住宅。

 

現場は上棟後、

作業が進みある程度室内のカタチも

はっきりと見える状態に。

この日は住まい手さんを交えての

現場打合せと

室内の原寸をご覧いただき

スイッチやコンセント、

照明器具の配置位置

配線関係の

打ち合わせもイロイロと。

 

今回色々な場所に

床から取り出すコンセントを

配置しており

一般的な床から飛び出るコンセント

ではなくて

床材を加工して

コンセントを床下に埋め込み

配線なども整理しやすいように

工夫した「コンセントボックス」を

現場でつくるプラン・・・・・。

部屋の使い方や構成要素によって

そのあたりの設計時の提案は

毎回工夫をプランに盛り込んでいます。

 

暮らしの充実度を

どのように提案して

どう設計するべきかを

毎回ライフスタイルに思考を重ねて

カタチに表現しています。

今回は

方位と形状、

そして住まい手さんの

使い勝手を計算して

小さな吹抜けを設けて

窓際へストリップ階段で

リビング階段を設計し

その吹抜けを囲うように

回廊のような廊下を設けています。

 

それによって「クローバー動線」

のような使い勝手を実現しています。

 

今回は比較的ミニマムな空間ですが

マキシマムな暮らしの有効性を

間取りに組み込んでいます。

 

そういった工夫のカタチは

外部にも表現していますが

それはまた工事が進んで

仮設足場が外れた時期にと思います。

斜めの角度の優位性を

二階には設けていますので・・・・・。

 

視界を楽しむ暮らしのカタチは

カレイドスコープの効能を

持たせています。

 

光井戸をイメージした部分には

その効能がカタチになるように

二次的なデザインを施しています。

 

皆さんはどんな暮らしのカタチを

家造りで叶えたいですか?

 

住まい造りの建築家だから

叶える事の出来る

注文住宅の優位性と効能を

カタチにしてみませんか?

 

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家の気密性が高くなり高性能化したことで起こる気をつけなくてはいけない屋根裏・天井裏での結露の話しと冬型結露、夏型結露の存在、住宅を計画する際に大切な生活環境を考えた暮らしの計画と材料計画。

2024年11月12日 | 素材・建材・打ち合わせ・検討

家の気密性が高くなり

高性能化したことで起こる

気をつけなくてはいけない

屋根裏・天井裏での結露。

※冬型結露

 

※夏型結露

 

木造住宅での暮らすための環境を

健康に保つためには、

建物を湿気から守り、

木造躯体や

屋根・壁体内の断熱材を

いつもドライな状態に

保つことが重要となります。

 

※僕自身の家はもう25年以上前

20代の頃に建てたのですが

工務店の資質が足りずに

図面を読めない工務店だったために

いろいろな図面と

指示に対する

相違が多い家になってしまいました。

その失敗が、

今は工務店選定や仕事そのものに活きています。

 

話しは逸れましたが

近年では、

長期優良住宅や

低炭素住宅などの

申請時に「結露計算」が

必要となっていますが、

露は屋根裏や

壁内に水分をもたらし、

木材や断熱材、

金属部分に深刻な

ダメージを与えてしまうため、

予め結露のリスクを評価し、

適切な対策を

じることが不可欠となります。

 

そういった意味でも

建物の中でも特に

温度差が大きく

結露が起こりやすい、

屋根内の結露について

少し書いてみたいと思います。

 

屋根で内部結露が

起こる原因とその影響。

 

冬場、窓ガラスの表面などに

発生する「表面結露」に対し、

屋根裏や壁体内など

目に見えない

建物の構造内部で発生する

結露を「内部結露」と言います。

 

結露は屋外と室内の

温度差が大きい時、

湿気を含んだ

温かな空気が冷やされて

水蒸気が飽和しすることで

発生します。

 

屋根の場合、

夏場は太陽によって

あたためられた

高温多湿な屋根内の空気が、

エアコンや夜間の

温度低下で

冷やされることによって、

含みきれなくなった

水蒸気が水となり、

屋根内に内部結露を

引き起こします。

 

また、

冬場は暖房によって

温められた空気が

天井を抜けて

屋根裏に上昇し、

外気によって

冷やされた屋根の内部に

結露が発生してしまいます。

夏型結露の場合


冬型結露の場合


屋根の構造材が

濡れて腐食することで、

住宅の耐久性が低下し、

最悪の場合は

屋根材が台風などで

飛散する可能性もあります。

 

また、

断熱材も濡れてしまうことで

性能が低下し、

比較的快適な

温熱環境を

保てなくなってしまいます。

 

その様なことが

起こらないように、

屋根の内部結露を

未然に予防することが

とても重要となります。

 

内部結露を未然に防ぐ

屋根の「結露対策」。

 

屋根の結露計算。

設計段階で

建物の屋根や

屋根裏で発生する

結露のリスクを

評価するための計算方法で、

計算により結露が

どの部位で、

の時期に、

どの程度発生するかを

予測することができます。

 

結露計算では、

建築エリアの

条件設定をした上で、

屋根内の構成部材の素材や厚み、

熱伝導率や

透湿抵抗(湿気の通りにくさを表す指標)に基づき、

屋根内外の温度と

水蒸気圧の差を求め、

水蒸気の移動を

シミュレーションします。

 

これにより

実際に壁内結露が

起こるかどうかを

判定する事ができます。

※あくまでもシミュレーションですので想定上の話しです。

 

下記の表のように、

境界面温度が

露点温度に達してしまうと、

壁内のその部分で

結露が発生するという

事になりますので、

結露が起こりにくいように

屋根構成部材の選定と

計画を行う必要があります。

 

※結露を示すグラフ

 

実際の環境では、

設定条件よりも

温度差の大きい日もあり、

気候変動だけではなく

気温や湿度が

1日の中でも大きく変動します。

 

そのため、

実際の環境により近い計画性と

屋根だけではなくて

家全体を構成する部材や

生活の中での温度設定など

ソフト面とハード面のバランスが大切。

 

屋根内や壁内結露が

出来る限り起こらないように

配慮をしていますが、

日々刻々と変化していく

自然環境や住環境の中で、

内部結露の発生を

完全に予測することは

難しいと言われています。

 

そのため、

万が一結露が発生した場合でも

建物の構造内部に含まれる

水蒸気を外部に排出できるように、

という配慮も計画に盛り込むことも

大事だと考えています。

 

屋根の場合ですが

具体的には

野地板と断熱層の間に

通気層を設け、

軒下に設置した

換気部材から取り込んだ空気が、

屋根上部に設けた

棟換気から

排出される仕組みなど。

 

当たり前の事なのですが

そういった部分というのは

配慮が抜け落ちるような

ケースも多いので

よく考えておくことが重要です。

 

空気は冷たい方から

温かい方に流れる

性質を持つため、

通り道が正しく確保できていれば、

温度差による

空気の流れが生まれて、

自然と棟換気や

その他の換気口から

湿気が外に

排出されていきます。

 

建築は一つの部材で

出来ている訳ではなく

様々な部材構成で

カタチや環境が構成されています。

 

一つの素材の性能や数値が

そのまま反映されるのでなくて

容積や構成される

素材や部材、

そして環境の集合値となります。

 

そこにソフト面とハード面で

起こる変化も含めて

環境のデザインも重要です。

 

数字だけを見るのではなくて

人の感覚も視野に

暮らしの環境を考える事を

大切にと思います。

 

窓の開け閉めから

暑がり寒がりという

温度認識の差も含めて

人が住む環境ですから。

 

どのような環境下で

暮らしをイメージしますか?

 

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