奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

リフォーム・リノベーション・・・和モダン・シンプルモダン・和風・古民家・古家・・・新築計画も含めて、デザインのカタチが持つ意味と構造としての見え方と耐震補強、カタチが変える住み方の価値空間。

2017年02月10日 | リフォーム・リノベーション

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※LDK空間を含む家全体のリノベーション

 

住まいと暮らしのデザイン設計・・・・・。

 

現在、リノベーション案件は、

着工中・・・・計画中も含めて、

奈良県橿原市内、大阪府堺市内、愛知県名古屋市内の3案件。

それぞれの地域でそれぞれの状態に対して

暮らし方と安全について、丁寧にデザインしています。

 

 

そして過去にもそれぞれの「状態」を加味して

リノベーションを・・・・・・。

 

考え方や価値観からの方向性として、

今はみなさん家をどうしようかと考えたとき、

新築だけではなく、

リノベーション(リフォーム)も

念頭に入れて

探されているのことが

多いのではないか・・・・と思います。

※リノベーション前

※リノベーション解体中

 

※リノベーション解体・構造補強中

※リノベーション解体・構造補強中

 

そして、気に入った古家が見つかった時に

気になるのは住まいの安全性としての耐震性。

※リノべーション前

 

※リノベーション後

 

 

 

※リノベーション前

 

※リノべーション後

 

ここ最近の日本各地の様子を見ていると、

気にせずにはいられませんよね。

綺麗だけのデザインだけではなくて、

構造と連動した意味のある

化粧や本体としてのデザイン・・・・・。

※リノベーション前

※解体・構造補強中

※リノベーション後

 

建築基準法上の構造規定中の

耐震基準の経緯として、

1950年(昭和25年)   建築基準法に構造規定制定

1981年(昭和56年)   新耐震基準施行

2000年(平成12年)   柱頭柱脚・筋かいの接合部、

耐力壁の配置バランス等具体的な仕様の明確化

 

現行の基準を満たしている建物は

2000年6月以降に着工したものということなります。

 

 

つまり、合法的に建てられた建物として、

年代をみると耐震性が

1950年以前         建築基準法上、構造規定なし

1950~1981年   旧耐震基準

1981~2000年   新耐震基準

2000年~       現行基準

のように推測することができます。

 

 

そして、その基準の差が

どういったことになるかという

熊本地震での

最新の調査内容も・・・・・。

 

一番被害の大きかった

熊本県益城町の2回にわたる震度7の地震を

受けた建物被害について。

 

1981年5月以前着工の建物       30%倒壊

1981年6月~2000年5月着工の建物    9~10%倒壊

2000年6月以降着工の建物           3%倒壊

 

 

正確には地盤や実際にどの程度きちんと

工事(施工)されていたかにも因ってくるのですが、

年代別の数字だけみると、

1981年以前の建物はそれ以降の建物より、

3倍の割合で倒壊したことになります。

 

 

具体的には1981年以前の住宅は、

現在の住宅に比べて

以下のような弱点がある可能性が高くなります。

・壁が少ない

・壁が偏っている

・構造の接合部が弱い

・床、屋根が弱い

・基礎に鉄筋が入っていない

 

震度7の激しい揺れ2回というのは

いまだかつてないというレベルの

地震・・・・・・。

そういったことが起こるリスクと

上記のような数字。

そんなことを考えながら、

どこまで補強してみるか

検討していくことになります。

「してみる」と書いたのは

法律にしてもバランスをみて

基準を決めているだけで、

絶対というのはないんですよね・・・・・。

※リノベーション前

 

※リノベーション後

 

※リノベーション後

 

 

建物というのは箱を作るかぎり、

限られた面積の中で、

いかにニーズに合った空間を創るかということで、

構造はその軸ともいえます。

安心かつ自由にするにはいかにすべきか?

例えば、構造的に緊張感がある方が

洗練されて見えやすいのですが、

どこまで「シュッ」とさせるか

安心感をとるのか

そんな線引きをいつも考えるような気がします。

※リノベーション前

 

※リノベーション後

 

 

※リノベーション後

 

耐震性の持つ意味とカタチの成り立ち・・・・・・。

デザインが持つ意味も

その骨組みに対しての「線引き」。

※リノベーション前

※リノベーション工事中

 

※リノベーション後

 

 

 

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