和の思想と創造空間・・・・・暮らしの視点を程よさでデザインする時に和モダンの意識と先人の知恵と工夫、暮らしの空間に呼び込む「作法」と「所作」デザインや設計の工夫には人の動きをデザインする価値。

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和の暮らしと丁寧な暮らし・・・・・。

 

デザインの持つ心地よさに

和モダンの融合を考えつつ

茶室の空間構成から・・・・・・。

 

 

 

点前畳と客畳の間に火灯口のついた

仕切り壁があるものを

千道安考案の「道安囲い」といいます。

 

狭義では、炉が出炉の場合をそういう風に言い

このデザインCGのように

炉が向切のものは宗貞囲いといいます。

 

その理由は「道安」が足が不自由だったので、

立ち振る舞いの「所作」を隠す為に

作られたと言われていますが、

目に見えない点前畳との結界が

仕切り壁というカタチになったものです・・・・・。

 

 

点前座は清らかな白い和紙で低めの腰張り、

客座は湊紙。

 

点前座・・・正面の窓は風呂先窓。

亭主の手元を明るくする為の下地窓です。

火灯口の襖はこのようになっています。

松丸太の中柱に向けて閉じる事での表現。

 

 

小さな空間に「程よい」要素が詰まっています。

 

このような薄暗い間（場）に入ると、

間近には土の壁と清廉な白和紙。

天井高さは客座より一段低く1.7mそこそこで、

杉柾の網代天井。

壁は薄いし繊細なつくり。

 

自然と静かに、

そして所作もゆっくりになります。

 

空間が誘導する心地は存在しますよね

 

そのような空間は滅多になく、

そういう意味でも茶室のつくりには

いつも奥深さを感じています・・・・・。

 

思想とデザインとカタチから生まれる価値。

心地よさを誘導する距離感は決められたサイズではなく

そこに暮らす人、使う人、存在する空間の意味によって

定まってきます・・・・。

 

既存の心地よい寸法を異なる場所へ持ち込んでも

それはまた異なるモノで「心地」は異なり、

「場所」に応じた「それ」をデザインする事が大切。

 

客座と点前座との境に中柱を立て、

仕切り壁を付け火灯口を設けた空間構成。

亭主は客に対し、

次の間に見立てた所で点前を行うことから、

謙虚な心構えを表す構成といえます。

 

 

そういう気持ちの表現も

デザイン構成の価値ですからね・・・・・。

意識を生み出す事で人の動きとして

所作の意識も美意識として・・・・・。

 

 

暮らしの質をデザインするということ。

 

 

吟味すべき暮らしに必要となる

「本当の価値の設計」から選択しながら

間取りと生活環境と素材の設計と

選択とデザイン・・・・・。

 

 

空間で変わる「モノゴト」を

丁寧に考えながら

住まいの設計と暮らしの

カタチを立体的構成力で・・・・・。

 

 

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