奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

新型コロナウィルスの影響もあり、家での過ごし方の価値基準や心境の変化など様々な意味で暮らしの環境を見直す意味での家事時間や居心地の整理整頓の問い合わせなどキッチンもそういう意味で。

2020年04月19日 | 暮らしの事イロイロ

注文住宅・マイホーム・住宅設計・見取り図・間取り図

設計とデザインのチカラで

暮らしの空間を上質に整えてみませんか?

やまぐち建築設計室ホームページ 

新型コロナウイルスの影響もあり

時短や時差、出勤日数の分割等のお話しを

よく聞きます・・・・・。

 

その影響もあってか、

平日・・・日中の時間帯にも

今迄以上に相談事「ホームページからのお問い合わせ」が増えています。

 

僕が過去に設計デザインした家の

住まい手さんからではなくて

ご新規で設計・・・というより、

どちらかといえば、

インテリアの見直しや、

自宅での過ごす環境の作り方、

キッチンを改めて考えると作業・・・・etc。

暮らしに密着した部分、

本来しっかりと考えておかないといけない部分

そういう内容について「お問い合わせ」として

ご質問をいただくというケース。

 

その中でもここ最近連続して「キッチン」の事を

多くご質問、ご相談をいただいているので

今回は少し・・・その中でも「ご相談問い合わせ」が多かった

アイランド型キッチンについて

今日は書いてみたいと思います。

 

数年前や数日前に書いていた実例や

各設備キッチンメーカーSRでの打ち合わせ内容や

キッチンの事をお読みになっての

ご相談が多かったので・・・・・・。

皆さんはアイランドキッチンと聞いて

どのような印象を思い浮かべますか?。

アイランドキッチンってそもそも何?

これからどんなアイランドキッチンにするか迷っていたんです。

アイランドキッチンで家事は変わりそう。

アイランドキッチンでオシャレと実用性を兼ねるのは?

子供達と一緒に料理をしたい、

アイランドのキッチンだと

広くて使い勝手がよさそうだし・・・・・etc。

このように感じていた方も

いらっしゃるようです。

 

理由をお聞きすると、

昨今の家で過ごす時間の変化から

そういうお問い合わせが・・・・・。

 

アイランドキッチンは

海外では普通に多く使われていますが

日本の住宅事情では過去にはなかなか

扱いにくかったキッチンの部類。

 

とにかく部屋割りという

価値観だけでの家づくりが多かった

というのが理由の一つでもありますし

キッチンと家で過ごす時間の関連性に対して

クライアント側も制作側も、

そしてつくり手側も無知であり、

感心がなかったというところ・・・・・。

 

あとは生活のスタイルも

影響していますが・・・・・・。

 

そもそもアイランドキッチンとは

一体どのようなキッチンなのか?

想像することができるでしょうか。

 

アイランドキッチンとは

以前からの日本では実はあまり

見かけることのないキッチンでした。

 

どちらかというと海外での

印象の方が強いキッチンで、

名前の通りアイランドのよに「島」として

壁面などから独立したキッチンのことを言います。

 

アイランドキッチンのメリットは

やはり開放的ということ。

独立したキッチンなので

狭いということはありません。

カウンター部分や作業スペースを

広々と使う事が出来

その分調理しやすいものになっています。

 

今まで狭い中で

料理していて品数が作れなかったという方や、

コンロの周辺が狭くて

効率が悪く時間がかかっていた

などかなり不満も多かった場合には

アイランドキッチンは

この全ての不満を排除してくれます。

 

また、広く確保されたキッチンは

効率性がかなり上がり、

狭かったキッチンよりも

広々と食材を取り出すことができます。

 

このように考えると、

料理が楽しくなってくるのではないでしょうか?。

 

決して空間が広いだけの

メリットではありませんよ・・・・・。

 

もちろん他にもメリットはあります。

 

それは家族とコミュニケーションを

取りやすいということです。

 

今まで閉鎖的なキッチンで

料理していた場合は

誰ともコミュニケーションを

とることができなかったというケースもあるかと思います。

 

特にテレビも視聴できず、

会話も弾まずに、

料理をじっとみている必要が・・・・・。。

しかしこのアイランドキッチンは

決してそのようなことはありませんよ。

 

空間の開放性がその辺りを変化させますから。

リビングスペースや

ダイニングスペースに対して

開放的なので、

そこに一緒に居る事で

家族とも簡単に

コミュニケーションをとることができます。

 

何かとコミュニケーションと取りながら料理すると、

一人ぼっちではない環境で

きっと料理の時間も良い意味で変化しますよ。

 

小さなお子さんがいらっしゃる場合なども

目で確認しながら

料理できるので「そういった事」に対しての

心配は必要ありません。

 

自分にあったキッチンを選ぶという事と

どういう暮らしの時間を過ごすのか?

ということは同じようで少し違います。

 

そこには建築の空間との連動性と

暮らし方の配分がありますから・・・・・。

個々のパーツだけの視野で考えると

選択の意味に対しての逆転現象が

起こりますまらね。

 

勿論・・・デメリットの部分も。

それはある程度のスペースが必要ということです。

 

今まで狭いスペースが

キッチンになっていた場合などは

リフォームをしてあげる必要があります。

 

どうしてもアイランドキッチンとして

作るためには相当のスペースが必要です。

独立した広々とした空間を確保するという事。

 

でも、一部最近では

少子高齢化や住み方の変化などを視野に

コンパクトなアイランドキッチンも

存在していますよ・・・・・・。

 

設計して、造作でつくるという事も出来ますが

システムキッチンで検討する場合は

トーヨーキッチンスタイルの「キューブ」。

コンパクトであり機能も追及している

ミニマムなアイランド型のキッチンで

マンションリフォームや狭小住宅で

ダイニングスペースと兼ねたい場合など

検討する事も出来ますよ・・・・・・。

 

キッチンとダイニングテーブの役目の部分が

一体化したミニマムの追求キッチン・・・・・。

 

デメリットに戻りますが

ある意味では開放的だからこその難点で

収納にも影響が出てくるという事。

 

アイランドキッチンは収納を確保できるのですが、

大容量の棚などを

上部に作ることができないため

少し面倒な配置になってしまいます。

 

つまり、収納の拡張性機能性が

どうしても低下してしまい、

建築側でのデザインで収納を

意識してつくるスペースが

必要になるという事・・・・・。

 

キッチンは最小限のものだけでいい

という方にはあまり向いていない

ものになっているのです。

 

アイランドキッチンは

調理スペースが空間で一体化しているので

LDK空間に対しては

匂いがリビングなどに蔓延しやすく

なってしまうんです。

 

したがって匂いのきつい料理を作ったりすると

部屋のカーテンやソファなどに

ある程度の影響を与えてしまうこと。

 

貴重な家具を愛用している場合は

あまり許せないことかもしれません。

 

ニンニクやその他の料理をする際は

十分注意して料理を行う事が必要ですよ。

その分、性能を加味した換気システムや

換気フード、状況をリンクさせる

設計とデザインが大事になってきます。

 

匂いだけではありません。

揚げ物や鉄板などで焼いている場合、

油のはねがかなり深刻なってきてしまいます。

また、アイランドキッチンは

独立しているので油などがはねやすく

リビングにもある意味影響を与えてしまいます。

 

そして、スペースが広いため

その油を掃除しようとしても

広いスペースを掃除しなくてはいけません。

 

掃除があまり好きではないという方は

あまり向いていないキッチンかもしれません。

 

なるべく掃除しやすいキッチンを

選ぶことをお勧めしますよ・・・・・。

 

ぜひこのメリットデメリット

両方を判断して、

家と暮らしと自分達との相性を

考えてこれからの暮らしを見直すように。

 

過ごす時間の場所と質が変われば

意識も今後も変わりますよ・・・・・。

 

見かけだけではなくてデザインや設計は

人の思考や行動に

何かを与える存在ですから。

 

悪い影響と良い影響。

 

暮らしの環境を紐解きながら

住まい手さんに見えていない

現実と理想のギャップを詰めながら

暮らしの「質的向上」をいつも提案中ですよ。

 

 

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office


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