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以前、先生が退職した後に、先生の自宅に行って笛を吹いたのだ。奥さんと共にとても喜んでくれた。で、意外なことに、奥さんの方が先になくなり、(子どものいない)先生は、しばらく独り身だった。
私の場合は、今年の年賀状の殆どをまだ見ていない。職場と帰省場所が違うので、年賀状の殆どが帰省場所に届いている為。
思うに、(責任感が強くて)ストレスを抱えて、睡眠不足で、若い時にヘビースモーカーで、毎晩の様にアルコールを嗜んできた人は、そのツケが晩年、どっと来る様だ。
先生は、スポーツ万能で、ピアノも上手で、弟子の面倒を実によく見る人で、自宅で何度食事をごちそうになったことか。時間外に電話をすると、アルコールが入っていても、直ぐに駆け付けてくれていた。早起きで、6時過ぎに電話をして来てもらったこと、何度もある。私達研修医の給料があまりにも少ないので(時間外手当全くなしで、休みがない感じで朝から晩までよく働いていたので)、も1人の研修医と一緒に、給料日に、その先生から1万円ずつ先生の封筒からもらっていた。
先生の言葉は、今でもしっかりと覚えている。「赤ちゃんは、夜作られる。小児科医も、夜作られる。」「小児科医は、朝早く診て、昼診て、夕方診て、気になれば、帰る前にもう一度診よ」「親御さんが払うお金のことをちゃんと考えられる様になれれば、一人前」「宴会の幹事がちゃんと出来れば、一人前」「必要でない検査はするな、必要でない薬は使うな。検査室に頼るな。自分の目を信じよ!」(髄液は、自分で検査する様に指導を受けた。私の場合は、髄膜炎の場合、髄液の白血球を病棟で染色して、分類までしていたが)。
先生の教えは、今も私には、しっかりと生きています。ご冥福を、お祈り申し上げます。