日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

免疫力・・・

2010-11-22 16:04:41 | Weblog
  カゼを引くと、体がだらしくなって、確かに、やる気がなくなるなあ・・・。集中力が欠け、能率も悪くなり、時々、ミスが起きても不思議でないって感じになるかな・・・?!
 平成22年11月22日(月)の「熊本日日新聞」に、「免疫力」と題して、サントリー健康科学研究所がその調査をしている。中高年(40代~60代)の全国男女それぞれ600人、総計1200人の調査結果(今年9月に実施)が以下のごとくである。
 免疫力の低下を感じる時の症状として、多い順に、「疲れやすくなった」「風邪にかかりやすくなった」「風邪が治りにくくなった」「胃腸の調子が悪い」「ケガが治りにくくなった」「やる気が出ない」「歯周炎や歯茎の病気にかかった」「肌が荒れやすい」とある(分からないを除く)。
 免疫力の低下原因として、多い順に、「加齢」「睡眠不足」「更年期障害などホルモンバランスの低下」「仕事などストレス」「偏った食事」「生活のストレス」「日ごろの疲れ」「家庭のストレス」とある。
 免疫力に関して関心があるは、何と、79.0%にも達している。が、自分の免疫力に対して、「自信がある3.3%」「ある程度自身がある27.7%」では、3割程度にしか過ぎない。免疫力が低下したと感じることがあるかどうかの質問では、「よくある7.3%」「時々ある42.5%」で、約半数近くにも達している。
 又、約半数の人が、年を摂っても免疫力を高めることが出来ると考えている。
 バランスの取れた食事、適度の運動、質の高い睡眠、姿勢、気の持ち方、免疫力を高める上では、大切ですね。それに、晩年、腸管免疫力がとても重要なので、胃腸を丈夫にしておくことも、大切だと思います。
 
*写真は、平等院鳳凰堂の鳳凰で、鳳はオス、凰はメスを意味する。羽ある生物の王とされている。鳳凰は英語ではチャイニーズフェニックスとも呼ばれている。フェニックスと違って、鳳凰は卵を産むが、フェニックスは、単性(オス)生殖である。コモドドラゴンには、メスの単性生殖が見られているが・・・?! 

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ある日の診療日誌・・・

2010-11-22 11:07:11 | Weblog
  2歳の男児が17日(水)の午後15時から嘔吐して、17時に外来に来た時には、もう、4~5回嘔吐していた。で、五苓散の注腸をして、嘔吐を止める座薬と内服薬を上げた。点滴をするべきかどうか迷ったが、下痢や熱がなく、顔色がさほど悪くないので、点滴せずに帰した。・・・→その後、再び、嘔吐が4~5回あって、その日の20時過ぎに再び来院、今度は脱水症状が明らかで、入院となった。(1泊入院)ノロウイルスと思われる。
 2歳の女児が20日(土)の10時過ぎ来院。それまで数回嘔吐している。五苓散注腸。プクプクしていて、点滴がなかなか入らない。子どもも泣き叫び・・・嘔吐も注腸後なく、顔色がさほど悪くないので、やむなく点滴せずに帰す。道路を隔てた病院の前の調剤薬局で多量に嘔吐。親御さんが入院を希望。入院後、何とか点滴確保。その後極めて経過良好。ノロウイルスと思われる。(1泊入院)
 13歳の男児が21日(日)の午後、3分間の全身性間代性けいれん(初めて)で、救急車で来院。来院後、CTや血糖やCaやアンモニアなど、検査。特に異常なし。テレビゲームを1日中していて、親は、そのせいだと言う。テレビゲームてんかんの疑いあり。入院後、著変なし。(1泊入院)
 21日(日)、21時前に、分娩室から、コールあり。前回仮死で出産している。妊婦さんも、日頃から特殊な薬を常用している。無事出産する。
 22日(月)、8時過ぎに、7歳の女児が夜中、頻回に嘔吐して来院。熱もあり、直ぐに点滴施行(現在、入院するかどうか、経過観察中)。
 小児科は、ホントの急患は少ないって言われるけど、時間外に、ホントにおかしくて医療を必要とするケースは、どこにでもある。
 現在、61歳、体が丈夫な時はいいけど、こんな感じで、救急医療がいつまで出来るかなあ・・・?!

*現在、ノロウイルス感染症による急性胃腸炎、多いですね。伝染力が極めて強いです。嘔吐が主訴のことが多く、それに、下痢(酸っぱい感じの匂い)や腹痛(お腹の真中あたり)や発熱や頭痛のあることも、しばしばです。2~3日間で、ひどい症状が何とか取れますね。ロタは、1週間近く、ひどいことが多いですが・・・。
 似た病気は、沢山あります。急性虫垂炎は、腹痛、嘔吐、発熱が3徴ですが、腹痛が主訴の事が多いし、腸重積症では、腹痛、嘔吐、血便が3徴で、腹痛による不機嫌で初め来院することが多しい、髄膜炎は、頭痛、発熱、嘔吐が3徴ですが、頭痛が主訴のことが多いし、急性胃腸炎では、主訴の多くは、嘔吐です。
 (私なりの)治療は、嘔吐したら、与えない(嚥下が刺激となるので)。嘔吐したら、少なくとも1時間は、何も与えない。甘過ぎるものは、嘔吐を誘発することがあるので避ける。冷たものは、腸を刺激して下痢を起こしやすくなるので避ける。下痢止めは与えない。少しずつ、こまめに与える。かんきつ類のミカンは×、リンゴは○。雑炊を積極的に勧めています。 

*写真は、小さい時の長男です。

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