日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

続々・ある小児科医の独り言・・・

2010-11-25 15:11:36 | Weblog
 人間の場合、学ぶことは、真似ることから始まるとのこと。
 若いチンパンジーの場合は、それぞれがそれなりに学んで事にあたろうとしているのに、人間の小さい子どもの場合は、周りのすることを真似て、同じ様にしようとしている・・・?!
 今の子どもは、与え過ぎのケースが多いと思う。小学校低学年の女の子が、時々お腹を痛いと言って母親が外来に連れて来る。聞くと、ピアノ・踊り・英会話といろいろしている。どれも楽しくこなせる子もいるかも知れないが、隣の子がしているから、自分の子も同じ様に習い事や塾という発想はどうかと思うけど・・・。
 学校にしても、全て、与えられて勉強している感じの学校もある。我こそは、本当の人間教育をしていると公言しても、6カ年の中高一貫教育の進学学校だと、最後の1年間は、浪人と同じ感じで、受験の為の勉強となっているかな・・・。
 で、大学に入って、どんな風に勉強したらいいのか、分からなくて落ち込む。大学では、勉強の入口だけを示してくれるだけで、それまでと違って、手とり足とり教えてくれない(→当たり前)。
 医学部の専門過程にしても、生化学や生理学、全部せずに、「後は、大学生だから、自分でしなさい!」って感じで言われたけど。
 社会に出ても同じで、上から言われないと何もできない感じの人がいる。自分で問題を作り、自分で解決策を考えて実行するって訓練がずっと出来てないのだ。
 ある人が、「好きな趣味があって、その次に好きなことが仕事の人が、一番幸せ・・・」と言った。又、ある人は、「生きる上で、自分がしなければならないことが好きになれる能力、これが大切だ・・・」と言った。
 昔、「勉強は、面白くないもの。強いられてするものだから・・・」何て、ある中学教師から言われたことがあるが、その考え方は、間違っていると思う。土台、勉強って、未知への世界に入る訳だから、面白いはず。勉強って言う言葉が曲者で、学ぶことって思えばいい。
 好きなことは忘れない。楽しみながらだと覚え易い。学校の先生も、如何にその教科が面白いか、それをまず教え切れるかどうかだと思う。後は、生徒は、面白がって、自分で勉強して行くだろう。それが、ホントの学びの仕方だと思う。それが、受験となると、受験勉強以外は損って感じになって、学問のホントの楽しさが、アッと言う間に崩れ去ってしまう。
 いやなことばかりを長い間して行くことは、将来の脳の為には、一番いけないことをしていることになると思いますが・・・?!

 

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続・ある小児科医の独り言・・・

2010-11-25 11:32:41 | Weblog
 (今回の京都旅行で)「大徳寺」に行った時、そこの和尚さんが、枯山水を指差して、「(石の)カエルと牛、どちら向きに泳いでる?」と尋ねてきた。「流れに逆らって、川上の方向に泳ごうとしている。流れに逆らって泳ごうとしている。つまり、このことは、過去に囚われ過ぎていることを意味している。人間、過去に執着してはいけない。過去は過去、今から生きる上では、今の現実を見ることが大切。過去ばかりを振り返る人は、いつまで経っても、川下に行けない。今を、そして今からどうするのかが問題なのです・・・」って感じで言われた。
 そうだなあ、人生今や100年近くになろうとしているのだ。何が良かったのか、後にならないと分からないことが多いと思う。自分の知っている(身近な)人の中には、・・・父親の倒産が財産となった感じで、公認会計士になった人がいるし・・・父親が土木業で倒産し、本人は、体が弱くていじめにあっていたのに、拳法道場を開いてその会長になった後に、建築士で活躍することとなり(私の家も設計してもらったが)、今や東京のある大学の教授になって後輩の指導に専念している人がいるし・・・現役の時は、管理職にも付かず、疲れた感じで教師をしていたのに、退職した途端、人が変わった様に、ボランティアの会を作ってその会長をして、他人のお世話をする為に走り回っている人もいる。
 過去が良かったか悪かったかと言う区分け自体が、適切かどうかって問題の気もするけど・・・?!いろんな失敗も何もかも肥やしにして、現実を見て、今から先のことを考えるべき。過去は過去で、もう後戻りできない。今から先のことを考えた方が賢明。今からの自分は、今の自分の姿から出来るもの。時は今なのです。

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