楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

11月の源氏物語を原文で読む会

2009-11-28 19:55:25 | 
今日で「葵」が終わりました。
「葵」は紫の少女時代の終わりの章といえるかもしれませんね。
「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、紫の生涯は「よい時もあった」と自分を慰めながらも、しかし、私の一生は何だったんだろうという思いがきっと心をかすめた人生の終焉だったのじゃないかと推察します。
レイプに近い初体験、逃げようにも逃げ場所のない「籠の中の鳥」で、ただに受け入れていくしかない忍従の女道は、なまじ利発なだけにどれほど彼女を苦しめただろうかと同情を禁じ得ません。
といっても、原文では、これから、その紫に降りかかる様々な試練が綴られていくのですが、ありがたいことに、漫画や現代語訳で物語のストーリーは一応最期まで頭に入っているので、丁寧に追いかけている原文の一区切りついたところで、自然に出てきた感想というところです。
女性が強くなったと言われる現代でも、性の主導権は男性という図式には変わりがないように思います。
幼い子供を虐待する若い夫婦のニュースなど聞いても、その思いを強くします。
写真は本日の茶菓子。栗まんじゅうとういろう。有名店のものではないですが、懐かしい田舎の味がします。
コメント
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