母国を離れてのレース参戦は生活の部分でも大変です。それでもオーロラチームはこのところ3年連続での参戦ですから、鈴鹿の生活にもある程度は慣れています。昨年は深夜遅くまで調整をしていて夕食にもいけず監督のデイビッドがチームのみんなにとピザを買ってきてごちそうしたのです。しかし、彼はそのピザの値段にびっくり。どうも、オーストラリアでレストランに行くのと同じくらい高かったと言っていました。ですから今年はピザはありませんでした。その代わりは「ほっかほっかハンバーグ弁当」でした。口に慣れたものを食べないとそこ力がつきませんが、そんな事を気にしていたら空腹は満たされません。でも、彼ら以外と少食でした。
好天時に勝負をかけるソーラーカーの弱点それは、雨です。技術規則には雨天対策もうたわれています。しかし、車検でもその項目はなくある意味では盲点になっています。今年のような台風下では予期せぬ事故の可能性が多いといわざるをえないでしょう。オーローラチームも昨年の練習走行、そして今年の本番と雨を経験しました。雨の進入はいたるところから発生。車輪からの巻き上げてくる水量もかなりの量です。車体の下半分は構造的に至る所に補強のリブがあるのですが、これが雨水を溜めることになり電気部品を危うくは水没、そして最悪にはショート。ドライバーへの感電等も予測されることです。大きな事故は発生していませんが、雨対策侮れないことです。