「クリスマスローズ」は、キンポウゲ科 ヘレボルス属(Helleborus)の常緑性多年草。
クリスマス(12月末)に咲く花はヘレボルス属の原種「ヘレボルス・ニゲル(ニガー)(Helleborus niger)」(写真、4枚目)
「ニゲル」の花期は12月~2月で、ニゲル以外の殆どは1月~4月頃に咲きます。
「クリスマスローズ」という名前は、本来「ニゲル」のことを指しますが、日本ではヘレボルス属を総称して「クリスマスローズ」と呼んでいます。
「クリスマスローズ」と言えば、以前は濁った花色で花弁によれがある地味な花ばかりでした。日本に渡来した時は薬用植物でした。
今は花の咲き方や花色・花形・花の模様が多彩で変化に富んでいて、大変美しい花が作出されています。
なお、花に見える部分は萼片なので、観賞期間が比較的長い。
’200229 私が今までに出会った「クリスマスローズ」で一番のお気に入りをUPします。
なんと言えば良いのか判らないので、「パーティドレス系ダブル(八重)赤紫色のフリル咲き?」としておきます。
「クリスマスローズ」は株分けで大量に増やすことはできず、種で増やします。
しかし、種で増やしても花色、花形、花の模様が安定せず、原種と一部を除き、同じ花が咲かないそうです。
それが「クリスマスローズ」の最大の特徴であり、最大の魅力とのこと。よって園芸品種名はありません。
’210121 原種の「ヘレボルス・ニゲル」
’210107 こちらも原種の「ヘレボルス・アルグティフォリウス(アグティフォリウス)」
有茎種で葉に鋭い鋸歯があり、地味な黄緑の花です。自生地はフランス、イタリア。