立山黒部アルペンルートのバスツアーでの2日間に出会った植物・花たちです。
栂池高原の宿はスキー場が近くにあり、主に冬スキーやスノボー客が賑わっているのでしょう。
この季節は観光ツアー以外のお客さんはほとんど見られませんでした。
「ホテルセルリアンアルペン」もしかり、バスツアーの一行32名+2名(添乗員とドライバー)で独占の宿でした。
プチホテルで家族で経営しているのでしょう。料理も家庭的で美味しかったです。
もちろんお風呂は小さいけれど温泉が何より嬉しかったです。
その宿の庭に見慣れぬ赤い実が沢山なっていました。
良く熟した赤い実をもいで、宿の方に見ていただくと「カワラグミかな?」と教えていただきました。 酸っぱいけど食べられるというので、綺麗に洗って食べてみると、甘酸っぱいけれど渋みも口に残りました。
ネットでカワラグミを調べてみると、もう少し形状が丸いのでもしかしたら違うかもしれませんね。何だろうか? でもグミの仲間であることだけは確かでしょう。
立山室堂で添乗員さんの話を聞いている時のことです。大きなトンボが飛んできて、ツアー仲間の足に止まりました。
じっとしているので、カメラを向けてみました。別の方が手に止まらせてもじっとしています。なんだか元気がないようでした。
家に帰ってネットで調べてみようと思っていたら、夫が「オニヤンマ」だねと教えてくれました。子供のころよく見かけたそうです。「そうなんだ~名前は知っているけれど、姿を覚えていないわ」
立山室堂の雪渓が消えたところに、高山植物が咲きだしていました。
ピンクの花は「イワカガミ」、白い可愛い花は「チングルマ」
久しぶりに出会った花たちです。
高山植物保護のために、遊歩道際にロープが張られています。
ロープ際近くの花だけ何とか写すことが出来ました。
目を遠くに移すと、 「イワカガミ」と「チングルマ」が群落をなしていました。
集合時間も迫り帰りかけていた時、ロープから離れたところに「ハクサンイチゲ」が一株だけ凛と咲いていました。「やったね~」と思わず心の中で叫びました。
この花に出会うのは何年振りだろうか。
実は私、若かりし頃山と高山植物が好きで、職場の山岳部に入っていました。
春から初冬まで、近くは丹沢、奥多摩、奥秩父、日光尾瀬、遠くは北アルプス、八ヶ岳などに出かけ、有給休暇のほとんどを登山に冬はスキーに充てていました。
結婚してからも子連れで良くハイキングに行ったものでした。
そのためか息子も娘も山歩きが大好きです。
さて黒部平まで下がって来ると、白い花は「ナナカマド」です、秋になると真っ赤に紅葉し真っ赤な実が知られていますね。七度竈(かまど)で燃やしても燃え尽きないところから付いた名前と記憶しています。確か高級な炭、備長炭の材料でしょう。
黒い花の「クロユリ」 沢山咲いていました。
オレンジ色の花は「クルマユリ」
黄色の花はニッコウキスゲに似ているけれど、「カンゾウ」の花かなと思っていたら、「ゼンテイカ」という名前が付いていました。初めて聞く名前です。
ネットで調べてみたら、「ゼンテイカ(禅庭花)」は和名で、別名「ニッコウキスゲ」とありました。なるほどね、いろいろな名前があるけれど同じ花でした。
15年ほど前に、夫と訪れた時は10月初旬の紅葉の時期でしたので、大変な混みようで乗り物に乗るために、長時間並んだ記憶があります。
その時は、黒部平付近は真っ赤な紅葉で素晴らしく、室堂付近はすっかり冬景色でした。まだ元気だった時で、雄山山頂まで登りました。
山頂は3003mあるので、すでに新雪が積もっていましたっけ。
今回のこのバスツアーは梅雨時でもあり、とっても空いていてしかも天候に恵まれたので、ラッキーでした。
とっても楽しい楽しい二日間でした。