もう、春ですねぇ・・・
積み上げられたコンクリートブロックの壁に雑草の花が可憐に咲いていました。
硬いコンクリートの隙間に、すがりつくようにひっそりと、しかも逞しく生きているのです。
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民主党がやっと取った天下ですけど、鳩山内閣の支持率は下がる一方で、3月16日の朝日新聞によれば32%まで下がってしまったと云う・・・
何かとマスコミにも叩かれ出して落ち目に歯止めのかからないところに、苦言を呈して申し分けございませんけれど、ひとこと言って置きたい事があります。
首相は所信表明演説で「ダムや道路、空港や港などの大規模な公共事業について、国民にとって本当に必要なものかどうか、もう一度見極めることからやり直すという発想に転換、(中略)硬直化した財政構造を転換してまいります」と述べられました。
その転換を“コンクリートから人へ”と、声高に表現したです。
民主党の鳴り物入りの目玉政策が日を追うごとに次々と色あせて行く中で、新たな民主党のキャッチフレーズとして、“天下御免の御触れ”のように・・・
とかく、“箱物”と呼ばれる建造物、構築物は、与党の皆さんや一部の国民の皆さんからの“目の仇”にされています。
そりゃあ、中には、「不要不急な無駄な建物」も少なからずあるとは思います。
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コンクリートの材料は、セメント、砂、砂利、水と混和剤です。
セメントの原料である石灰石は数少ない日本が自給できる資源で、戦後から今日まで物価の優等生と言われる鶏卵の次ぐらいに価格上昇率が低い品物です。
コンクリートの価格は6円/kgぐらいですから、リーズナブルな牛肉の値段の千分の一ほどの安い価格なのです。
単価が安いので量的には多く見えるのですが、建築費用に占めるコンクリートの割合なんて、5%程度です。
鉄筋や鉄骨、型枠、内外装材、屋根床材、サッシガラス、建設機械、労務費、管理費などの建築費、電気水道ガス、空調エレベータなどの機械設備、消防設備、什器備品などの占める割合の方が圧倒的に多いのです。
でも、周り中でコンクリートにお世話になっていることが、なんて多いのでしょうか?
コンクリート無しの世界なんて考えられません!
コンクリートに感謝です。
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もっと実態を調査してから「キャッチフレーズ」を言うべきです。
“目の仇”の「不要不急な無駄な建物」の代名詞に“コンクリート”を使わないで欲しいのです。
“目の仇”の公共事業の代名詞に“コンクリート”を使わないで下さい。
人間社会の生活基盤をしっかりと支えているコンクリートの世界で、あの可憐な花たちのように健気(けなげ)に生きている“人たち”も居ることを知って欲しいのです。
為政者の温かな思いやりや気配りをコンクリートへ・・・
でも、火星人には理解できないかなぁ~・・・