四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

『流れ星が消えないうちに』橋本紡:著

2015-10-26 12:09:22 | 
50代半ば過ぎのオッサンが青春(恋愛)小説を読んでもいいじゃないか。
青春(恋愛)小説ってなんだかあの頃にタイムスリップする感覚がある。
この本だと高校生の頃の文化祭かな。

不慮の事故で恋人をの加地君を失った私(奈緒子)と加地君の友人で彼と彼女を結びつけるキューピット役でもあった僕(巧)。
奈緒子と巧が交互に語る物語です。

誰もが願いを持っているだろう。その願いを流れ星に託す。
ラストシーンがなかなかいい。

そしてもう一つ共鳴したことがある。
奈緒子の父親51歳。大手企業を辞め独立したい・・と。もちろん母親は反対。
父親の考え方がなんだかわかるのです。

本の裏表紙にこんなことが書かれています。

「忘れない、忘れられない。あの笑顔を。一緒に過ごした時間の輝きを。そして流れ星にかけた願いを・・・。」

本を読んだ後、なぜか夜空を見上げたくなりました。


コメント
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