四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

杉田二郎 『八ヶ岳』

2019-11-21 17:36:05 | 音楽
必ずしもヒット曲がいい歌とは限らない。
隠れた名曲。癒される名曲。元気が出る名曲。
若いころ聴いた歌は、あの頃を思いだしてくれることもある。
そういうことが歌の魅力なのかもしれない。

若いころ聴いた時は、とくに何も感じなかったが
50を超えた頃、この歌が心に沁みる。
作詩/高石ともやさん、作曲/杉田二郎さんの『八ヶ岳』

♪花かざりが似合うよ若い母親だね
 手をのばせば 八ヶ岳 空が高いね
 子ども連れの旅では ふさわしくないけど
 ひとつ部屋で 5年目のおそいハネムーン

 君は野菊を髪にさして笑っている
 手をふってこたえれば
 君は はにかんで少女のよう

 ぶつかるように抱きあった初めての夏
 あの日から 2人で歩いて来たんだね
 
 いつのまにか 季節は変わっていたね
 いそがしいと言いながら君を忘れていたね

 気がつけば 高原は夕べの風
 寒そうな細い肩 そっと抱きよせる

 歩きはじめた子供の手を引く君を
 うしろから見守れば
 あの山にも似て僕は父親

 教会の鐘が鳴るぼくらのためだね
 なだらかなすそのがやさしい秋だね

 あしたからは 街暮らしまたはじまる
 八ヶ岳はもうすぐ初雪なんだね

とても素敵な詩。
晩秋に聴くとより一層、情景も浮かぶ。
作詩した高石ともやさんも歌っているけど
最近の僕は、杉田二郎さんの歌が気にいっていて
この歌も杉田二郎さんの方で聴いている。

秋の夜長、じっくりと聴いていると涙が出るくらい
いい歌だなぁと感じるのです。


コメント (4)
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