終戦を知らずに太平洋戦争の激戦地・グァム島に28年間身を潜めた元日本兵、
故・横井庄一さんとのさんが発見されて今日で50年。
今日の中日新聞にこのことが大きく掲載されている。
50年前、僕は中学1年生。
戦争の悲惨さもわかっていない。
恐ろしさもわかっていない。
ニュースは横井さんの帰国時を放送。
「恥ずかしながら帰ってまいりました」
この言葉は流行語となった。
戦争のことも分からないのに、自分もこの言葉を安易に使っていた。
新聞には、奥さんが横井庄一さんとの思い出も語っている。
記事を読んでいく。
戦争が終わったことも知らずに洞窟の中に身を潜めながらの生活。
何を考えていたのだろうか。
どんな夢を見ていたのだろうか。
まるでおとぎ話の世界のようだ。
五つの赤い風船の『おとぎばなしを聞きたいの』の歌が浮かぶ。
♪散歩しよう 君と二人で
遠い遠い海の向うまで
つらい事は忘れてよ
おとぎ話しを聞きたいの
波の中で泳いだボク達
深い深い海の底まで
ゆらぐ海の中の魚はまるで魔法のように
夢の中を歩いてみたけど
幸福な世界はない
悲しい事が多すぎるこの世界
おとぎ話を聞きたいの
君の心に突き刺さる刃物は
悲しい戦争の炎
夢を今までこわされたボク達
おとぎ話を聞きたいの
海の底は青くゆらいで
まるでカゲロウの様に
この涙がこの海にたまって
このカゲロウを創ったのだろう
悲しい事はもういやな二人
おとぎ話を聞きたいの
横庄一さんのことを思うと、この歌が心に突き刺さる。
おとぎばなしを聞きたいの