四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

井上陽水 『愛は君』

2021-08-10 15:50:08 | 音楽
中学3年生のとき、憧れの女の子がいた。
付き合いたいな。いっしょにデートしたいな。
彼女の後ろの方に座っている自分。
黒板を見るよりも彼女の後ろ姿。

好きになった女の子に告白。
彼女の前に立って「好きだ」なんて恥ずかしくて言えれない。
そうだ手紙でも書こう、ラブレターを。
で、ラブレターってどのように書けばいいのか。
何かこう、読んでくれてグッとくる書き方。
自分なりに迷った。

いろいろと考えて書いたのが、井上陽水さんの『愛は君』の歌詞を便箋に書いた。

♪愛は空 愛は海 愛は鳥 愛は花
 愛は星 愛は風 愛は僕 愛は君

 君の笑顔が僕は好きだよ
 僕はとっても愛しているよ
 君のその手にそっとふれたい
 僕は君だけ愛しているよ

 愛は空 愛は海 愛は鳥 愛は花
 愛は星 愛は風 愛は僕 愛は君

 僕のすべてを君にあげたい
 僕はこんなに愛しているよ
 君のそばから離れたくない
 僕は本当に愛しているよ

 愛は空 愛は海 愛は鳥 愛は花
 愛は星 愛は風 愛は僕 愛は君

そして最後に「付き合ってください」と書いて
封筒に入れて彼女にさりげなく渡した。

返事は「友だちならいいけどね・・・」

恋人になってくれるなんて最初から思っていなかったけど
まぁ、あたりさわりのないよくあるパターンの返事。
友だちでもいいじゃないか。

あれからどれだけ月日は経ったのだろうか。
最近はラインで近況報告。
先日の夜は「暑中お見舞い」のラインが届いた。
他愛もない返信のやりとり。
やっぱり友だちなんだな。

井上陽水さんの『愛は君』を聴くとラブレターのことを思い出します。
そして、中学のころの彼女の姿が脳裏に浮かびます。

2年前の中学の同窓会で会ったとき、あの頃の面影はあったけど
世間一般でいう普通の還暦過ぎの女性でした。

彼女は東京に住んでいてなかなか会う機会がないけど
今でもラインで繋がっていることはうれしいね・・・。

井上陽水/愛は君 (1972年)

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