寂寞

１５年くらい前から、家族ぐるみのお付き合いをしていた方が、
先日亡くなられました。まだ６０歳代です。
ハワイ旅行に一緒に行ったり、北海道へも何度かお呼びしました。
私の結婚式にも出席していただいたりと、そのようなお付き合いでした。

もともと身体は丈夫なほうだと思うのですが、出会った頃は喘息を患っており、
とても苦しそうでした。喘息の症状が出ない時はとても明るく元気でした。

その方は５年ほど前に乳がんを患い、それからは療養の生活でした。
でも、手術が済んで抗がん剤も投与して、症状が安定してくると
家へも顔を覗かせたりしておりました。

しかし、昨年あたりに乳がんが再発し、家からあまり出ない状態でおりました。
たまに父親が短い距離だけど、散歩を促したりしておりましたが、
１週間前に状態が悪化し、緩和ケア病棟へ入院しました。
先週末、危篤の連絡を受け、急いでお見舞いに行ってきました。

一時よりは熱が下がったようで、私達の訪問に気づき頷いて返事を
しておりました。嬉しかったのか、涙までうかべて下さいました。
私達もそんな様子に一安心して、家路に向かったのですが、
その２時間後に息をひきとったそうです。

いろいろな思い出が浮かび上がるたびに、亡くなってしまった事が
嘘のようで信じられません。
「ようちゃん」って呼ぶ声も胸の中ではっきり聞こえているのに。

・・・安らかなご冥福をお祈り申し上げます。