日本も盗聴されてた！

　まあ、当たり前と言えば当たり前なんだろうけど、アメリカの情報部が日本政府や大企業を盗聴していたという事実がウィキリークスに暴露されてしまいました。

　ＥＵの同盟国も同様に盗聴されていたことが発覚すると、彼らは声を大にしてアメリカ政府を非難・罵倒しました。

　しかし、安倍首相の対応と言えば、アメリカ政府が気を使って連絡してきた際に「遺憾に思う」なんてことを小さな声で言っただけだそうな・・・。

　「アメリカとの信頼関係を築くため、そして情報を共有するために特定秘密保護法が絶対に必要！」と話して強行採決した日本政府なのに、彼ら自身が米国から盗聴されて情報を盗まれていたなんて、バカ丸出しの話です。

　安倍さんは、この件に関して多くを語りませんが、一体どういう感覚で「アメリカとの信頼関係を築こう」としているんでしょうか？

　安保関連法案にしたって、その先に見ているのはアメリカの態度だけ…。

　日本国民のことなんて、これっぽっちも考えていないんです。

　それも多くのアメリカの国民は「日本がアメリカと一緒になって戦争をする」ことなんて、全くの無関心なんですから困ったもんです（アメリカ人なんて、へたすると日本がどこにあるのか知らんのだから）。

　どうして安倍さんはこんなにアメリカ政府（死に体のオバマさんが引っ張ってる）に気を使っているんでしょう（次の大統領になりそうなヒラリーおばさんを見てるのか？）

　軍事評論家たち（＝戦争や兵器が大好きな輩たち）は、「日本の国土・国民を守るためには、防衛関連法を改正（新法を含む）してアメリカおよび同盟国との緊密な連携が重要だ」と安倍さんと同じようなことを言っていますが、彼らは純粋にそう思っているだけで、安倍さんたち政治家が裏でどんな取引をしているのか知らないでしょう。

　じいちゃんも知りません。

　でも、安倍さんが国会であんな訳の分らん嘘みたいな答弁ばかりして、国民を煙に巻いたまま「安保関連法案」を参院でも採決しようとしてることは見ていて分ります。

　あんな態度とバカげた答弁を見るにつけ「何かアメリカと裏で取引してるんじゃないか」と思うのはじいちゃんだけではないでしょう。

　国民に裏取引を隠すために作ったのが「特定秘密保護法」なんでしょうかね？

　今日も参議院で何やかやと議論が行われているようですが、広島平和記念式典の挨拶で「非核三原則」に触れもしなかった安倍さんは「日本だけが原爆を落とされた国、それもアメリカに！」という事実をどう認識しているのでしょうか？

　戦後、確かにアメリカの支援で復興を成し遂げた日本ですが、研究者がいろいろ調べて見ると「アメリカが日本を戦争に追い込んで行った」ということも否定できないようです。

　ペリーが日本へやってきて、強引に開国させてから数十年で世界の列強に肩を並べるまでになった日本を徹底的に叩いて、「自分たちのいいように使う」というアメリカの魂胆が成功して、敗戦後７０年経っても、その毒牙から逃れられない日本です。

　安倍内閣がアメリカ政府に踊らされて推し進めようとしている「防衛関連法案」は、「アメリカが２１世紀型の覇権」を求めて、醜い戦争を世界中で行うためのコマとして「いいように日本を使うため」の布石でしょう。

　それが日本国民にどんな利益をもたらすというんでしょうか？

　政治の裏取引で安倍さんや自民党議員には、何らかの利益があるのかもしれないけど、数多の国民には何の利益もないに違いありません。

　政府って「国民の利益のために仕事をする」組織じゃないんでしょうか？