プーチンさんとの会談は？？？

　安倍首相がサミット参加諸国を回っていろんな約束をしているようです。

　そしてロシアのプーチン大統領とも会談し、経済問題や北方領土問題などについて話し合ったと報道されています。

　安倍さんは、ロシアから天然ガスなどを輸入する代わりに「北方領土の返還」を期待しているようですが、果たしてそんなにうまくいくでしょうか？

　２０１４年にウクライナ騒乱に乗じてロシアがクリミア半島を実効支配してしまったことを覚えている方も多いでしょう。

　この時代になっても、中国と同様に領土拡張を願ってやまないロシアが７０年も前に手に入れた「北方領土」を手放すはずがないと思うのはじいちゃんだけではないでしょう。

　ロシアは、クリミア占拠で欧米から経済制裁を受けている状態で経済も苦しくなってるので、日本へ天然ガスを輸出する代わりに「北方領土返還のための話し合いをする」と言ってるだけで「返す」とは言ってない所がミソですね。

　ソ連からロシアになっても、政府の方針はそんなに大きく変化するもんじゃありません。

　日本に莫大な金額を使わせて、返還交渉を長引かせることがロシアの狙いじゃないでしょうか。

　「北方領土の返還要求」も重要な課題でしょうが、まずは「平和憲法」を持つ日本として「クリミア半島の占拠をやめたら、北方領土返還のために天然ガスを輸入してやろう」というぐらいの高姿勢で臨んだ方がいいんじゃないでしょうか。

　そんなことしたらプーチンが怒るかもしれない。

　そんなことしたら「北方領土返還の望みが断たれる」と考える人も多いでしょう。

　でも、それぐらいの覚悟でロシアとの話し合いをしなければ、いつまで経っても相手の言うなりになるしかありません。

　アメリカと日本の関係もそれと同じ…。

　ＴＰＰの交渉内容の資料を見せろと言ったら「黒塗りばかりの資料」が出てきて、全く情報公開しようとしない政府のやることなんて、タダの裏取引みたいな感じがして納得できません。