安倍首相のミエミエな言動…

　伊勢志摩サミットの一日目首脳間で「経済問題」などについて話し合いが行われる中、安倍首相が「景気の現状がリーマン・ショック前の状況に似ている」と言及し「対応を誤ると危機に陥るリスクがある」と指摘しました（一部新聞紙面より）。

　この背景には、安倍さんが国会で「消費増税の見送りには、リーマンショックと同様の経済危機が起こるか、大災害が起こるかしか考えられない」という答弁があるからです。

　主要国の中でもドイツやイギリスは「リーマンショックとは状況が違うし、ましてや財政出動なんて考えられない」と言っています。

　安倍さんは「アベノミクスの失敗で消費税を上げられない状況にある」とは絶対に言えないので、主要国を巻き込んで「消費増税の見送り」を図りたいというミエミエの言動（魂胆）は恥ずかしい限りです。

　このなりふり構わない安倍さんのやり方に大方の首脳たちは理解を示して大人の対応をするようですが、単に参院選（若しくは衆参同日選）で勝ちたいだけの我が国の最高指導者にはもうウンザリです。

　日本国民として恥ずかしいです。

　オバマ大統領が被爆地・広島を訪問することになって、三重県のいい所（伝統・文化・物産品など）を世界中に発信してもらおうと思っていた人々はその機会を奪われ、サミット終了後即広島に行ってしまうオバマさんに世界中のマスコミ関係者が同行するようで「何のために伊勢志摩」でサミットしたのか（世界中からの観光客が増えて儲かるぞぉ～と考えたのか）疑問に思っている三重県人もたくさんいるとか…。

　逆に、厳重警備のために客足が落ちて、今後観光客が従来通りに戻るのか不安視されています。

　こうした安倍・自民党の選挙運動のために今回のサミットが私的に利用されているような気がしてなりません。

　消費増税見送りの合言葉である「大災害」は熊本で発生し、伊勢志摩サミットの首脳宣言で「リーマンショック前の危険な経済状況」に近い言葉が盛り込まれれば、安倍さんは７月の参院選前には「消費増税見送り」を発表するでしょう。

　国民は「増税回避」に喜んではいけません。

　アベノミクスが日本の経済をちっとも良くしていないこと、特定秘密保護法や安保関連法の強行採決、さらに日本国憲法の改憲議論と言った様々な問題に対して、安倍さんに今後数年間と日本の未来を託していいのかをしっかりと判断して投票してほしいと思います。